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【介護知識】困ってしまう認知症の問題行動には、ちゃんと理由がある。

家族や、親しい友人であっても、認知症になった時、以前の元気な頃には、考えられなかったような行動を起こしてしまうことがあります。

『病気のせいだから仕方ない。』と、割り切れるようには時間もかかりますし、

そう思った時には、また新たな問題に頭を抱えることも、良くあると思います。

でも、あなたの一言で、症状を悪化させてしまうこともあります。

10人の認知症患者には、10通りの症状があります。

すべてが、当てはまるわけではないかもしれませんが、

その行動の裏側にある理由を、知っていると、少し心にゆとりができるかもしれません。

周囲に悩んでいる方がいたら、気休めにもなるかもしれませんので、伝えてあげてください。

【問題行動】行動の裏側

家の中では、失敗が多い。でも病院ではシャキッと元気!

家族が困り果てて、ようやく連れて行った病院で、全くの元気。 先生は話をろくに聞いてくれない。

家族の心がさらに折れてしまう場面です。

家の中では、自宅=なじみの場所という事もあり、心理的な緊張は多く働きません。

診察の際に、目立った様子がなくとも、日ごろから「失敗・困った記録」を付ける習慣を持ち、受診の際にどんな場面でどんな症状がどれくらい起きているのか伝えられるように準備して持参しましょう。

 

親戚などが家に来たときにも、同様です。

親戚:『電話で、あんなに大変と言っていたのに、おじいちゃん元気じゃないの。』

なんて、言われることもあるかと思います。

それも、普段合わない方と面と向かうことから来る、緊張のためですね。

矛先が、家族(特にお嫁さん)にだけ向く

嫁が大事な物(財布や指輪など)を盗った!、 嫁がご飯を作ってくれない!

認知症介護で、犯人にされてしまう矛先は、お嫁さんが多いです。

それは、家庭の生活スタイルが影響しています。

最近は減って来ていますが、夫が仕事に行き、家には嫁と姑が2人で主婦業。

その生活が長く続いている家庭では、日中一番接している時間が長いのがお嫁さんです。

認知症が、進行すると失敗の原因が自分にある自覚が出来なくなくなります。

財布を無くした時、自分が無くす訳ない! だから、盗ったのは身近にいる嫁だ。

ご飯を出してもらっていない! 作るのは嫁だから、嫁が食べさせてくれないんだ!

などですね。

一番身近で介護をしていて、その矛先が向いてきてしまう所は辛いところです。

『病気のせい』と割り切り、自身の気晴らしになるような、上手なガス抜き方法を見つけられたらと思います。

失敗を隠す、明らかな『嘘』が増えた。

認知症になると何もわからなくなるわけではなく、今までの社会経験からのプライドは残ります。

失敗したことによる劣等感や屈辱感を隠すために、その場を取りつくろったり、嘘をついたりします。

このような「嘘」は、我々でも、一般社会でも良くみられますが、

認知症の方では、その「嘘」が現実とあまりにズレた内容であっても、その判断までは行えず、思いついた内容をそのまま発してしまうためです。

 

また、認知症が進行してきている方では、失敗したことを全く自覚していない場合もあり、「自分でないのだから、犯人は孫に違いない!」から「やったのは孫だ!」と、思い込みから発言される嘘もあります。

突然泣く・怒る、感情が不安定になった

認知症が進行途中の方、まだなり始めてあまり進行していない方に多い印象です。

記憶が不安定になり、今までできたことで失敗が増えたりと、自身にも認知症の自覚が出始めている時期。

「この先どうなんてしまうんだろう」という不安や、「失敗すると迷惑かけるから」と周囲との関わりが減り、

不安が先行して鬱傾向になることで、感情が不安定になってしまいます。

 

怒る場合も、失敗を周囲が察し、何もさせない。伝えようとしても本気で聞いてくれない。

そういった、失敗を予防するための行動が、理解してもらえない不満から攻撃的になり、感情が強く出てしまうからです。

 

止めてもする。でも失敗。

子供たちに迷惑をかけたくない。、周囲から、世話を焼かれるのは嫌。

そう感じている方はたくさんいます。それでも、自分でやろうとすると失敗してしまう。今度こそ!と行うがまた失敗。過去の失敗は忘れてしまい、取組みまた失敗。

周囲が失敗するからと、役割を取り上げてしまうと、不安や苛立ちに繋がってしまいます。

やりたい・役に立ちたい意欲が強い方には、

「失敗するからやらせない」ではなく、「失敗しないように一緒にやる」ことが大事です。