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介護予防レクレーション:認知症予防に『ながら運動=デュアルタスク』

サロン活動の参加の際、高齢者のちょっとしたレクレーションに役立つ脳トレ運動。

デュアルタスクはご存知ですか?

高齢者サロンなどで、『包括さん、せっかく来てもらったんだから何かやってください』

なんてドキッとするようなことを求められても、手ぶらで実施できるので、即興で提供する時にもすぐに使えておすすめ。

もちろん、介護施設のレクレーションにも活用できる脳トレ運動です

ながら運動=デュアルタスク運動とは?

認知症予防に効果的な『ながら運動=デュアルタスク運動』名前の通り、『何かをしながら、何かをする』運動のこと。

実際には運動でなくとも、何かをしながら何かをする。二つの事を同時に行うことを指します。

こういった動作は、認知症予防に限らず、日常的にも行っているものです。

例えば、

・洗濯物を畳みながら、テレビを見る。

・携帯・スマホを見ながら、歩く。

・水の入ったコップを持ちながら歩く。

などなど、二つの行動をそれぞれに注意をしながら、行うことです。

これを行うことが、脳トレ=認知症予防に役立つと言われています。

ウォーキングの最中に、足し算をしながらするのも良い!

なんて言われていますが、高齢者のお散歩中には、考え込んでしまい危険があります。

なので、デュアルタスクは、レクレーションを通して楽しくやりましょう。

定番の『しりとり』に加える

誰でも知っている、言葉遊び『しりとり』ですね。これを『何か』をしながらするだけで、デュアルタスクになります。

その場で立ち上がってもらい、『足踏みしながら』などは、手軽でおすすめ。

ただし、時間が掛かるほど疲れます。人数が多いと1周まわるだけで、ギブアップもありえます。

座った場合であれば、

リズムをつけて手拍子をしたり、両手をグーにして、机や太ももあたりを左右交互にトントン叩いてみるのも良いと思います。

自由なタイミングで手拍子やトントンすると、あまり難しくなりませんが、一定のリズムで手拍子などをすることで、リズムも気にする必要が出てくるぶん、難易度は上がりますよね。

やっていることは、ただの『しりとり』ですが、開始前に『デュアルタスクとは?』といった簡単な説明を行ってから実施することで、参加者の意気込みが変わります。

野菜の名前を、言ってもらう

こちらも上記のしりとり同様、参加者の身体状態に合わせて『足踏み』or『座ったまま』などを選択。

足踏みでもトントンでも運動をすることがゴールではないので、簡単に行える程度の動作であれば何でも良いです。

そして、その動きを継続したまま、ひたすら『野菜の名前』を挙げて行ってもらいます。

・一応のルールとして、先に言われた野菜名はダメ。

・果物と紛らわしい野菜=アボガドなどもダメ。

などと、ルール説明は行いますが、基本的には、レクレーションの一環です。

細かなルールにとらわれず楽しく実施しましょう。

ホワイトボードなどがあると、1人が挙げてもらった野菜をどんどん書き出して言っても良いです。

  • 動きながら、野菜の名前を考え、発する。
  • 同じものに被らないように、前に言われた野菜を覚えている。

この2点がポイントですね。

隠れた文字は何?

しりとりや、野菜の名前は即興で行う時には、おすすめですが、イベント感が薄いです。

事前に依頼があり、準備に時間を充てられる際には、こんなものもおすすめ。

準備するもの
A4用紙が入るポケットファイル(40ポケット程度)

たくさんのA4用紙

まずは、このように、に印刷した用紙をファイルにセット。

そして、このように持ち、隠された言葉を参加者に考えてもらいます。

手で持つと、大人数相手には見えにくくなり対応が難しくなります。

プロジェクターなどを利用できる環境があれば、スクリーンに映してしまうことが良いです。このためだけに、スクリーン使用は勿体ないので、講座などに合わせて実施するのが良いですね。

ただ考えてもらうだけでは、一般の脳トレクイズ。(もちろん、このまま脳トレゲームとしても活用できます)

ですが、どうせなら動きも付けて難易度アップ。しりとりや、野菜の名前をと同様に、足踏みしながらや、机を叩きながらなど、動作と合わせて実施すると、身体も動かせて楽しめます。

4文字・5文字・6文字と難易度が変えられることがメリットです。対象者に合わせて調整しましょう。

5文字以上の問題を考える際には、「はえたたき」のように、2か所を隠せる組み合わせの方がさらに難易度があがります。

 

デュアルタスクとして行うなら、4文字内で1欠の物で十分です。

5文字以降は、答えに詰まることも多く出てきます。わかる人から声を出してもらうようなスタイルでも十分に盛り上がるかと思います。

ポイント
高齢者でも、わかりやすい言葉にすること。

『ん』が答えにならないようにする。

4文字の例

食べ物が分かりやすいです。4文字は難易度的には大変簡単なレベルです。カタカナをひらがな表記にしたり、2文字隠せるような言葉を考えてみると、少し難しくなるかもしれません。

だいこん

(だい〇ん)

にんじん

(にん〇ん、に〇じ〇)

たまねぎ

(たま〇ぎ)

やきそば

(やき〇ば)

はぶらし

(はぶ〇し)

さいころ

(さい〇ろ)

しまうま

(し〇う〇)

こうえん

(こ〇えん)

 

5文字の例

『ん』が重なる言葉が多く見つかると思いますが、答えが同じになってしまうので、頑張って考えましょう。

かたたたき

(か〇〇〇き)

はえたたき

(まえ〇〇き)

しんぶんし

(し〇ぶ〇し)

ひややっこ

(ひ〇〇っこ)

 

それ以上の例

沢山の文字数だと難易度も挙がりますが、A4用紙に入れるには、文字が小さくなってしまうので大人数を対象にファイルを使って行う際には注意。

スクリーンに大きく写せる場合には良いと思います。

しんかんせん

(し〇か〇せ〇)

わんたんめん

(わ〇た〇め〇)

 

ながら運動まとめ

レクレーションで行う際には、難しくて考え込む時間が長いと、楽しくありません。

失敗しても笑いで楽しくできるように盛り上げながら行っていきましょう。

難易度を調整したり、上手にヒントを混ぜながら、間違えてもどんどん答えを発してもらえる方が賑やかに行うことができますよ。