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地域包括・ケアマネが家屋調査に呼ばれた時のチェックポイント【住環境編】

病院から退院調整の依頼の一環として、家屋評価の立ち合いに呼ばれることがあると思います。

住宅改修や福祉用具の見立てもするため、業者も同行する場合がほとんどかもしれませんが、ただ立ち会うだけでなく、住環境から提案行えていますか?

福祉用具業者・住宅改修業者が、住環境の専門家であるのはもちろんですが、

呼ばれたケアマネージャーが、ただ見ているだけだと、

今後の信頼関係にも亀裂が・・・?

できるケアマネージャーになるためにも、見るべき箇所はしっかりチェック。

せっかくの家屋調査、見落としがないように、どんなポイントで見立てを行えば良いのかをまとめました。

身体状態や病状にも左右される住環境ですが、一般的なチェックポイントを記載しています。

身体状態に合わせたポイントについては、別の記事にまとめますね。

エントランス

道路から玄関に入るまでの動線です。外側の玄関周りですね。

段差

敷地に入り、2~3段の階段を上がって、玄関扉にたどり着く作りは多くあります。

段差の高さ。しっかりメジャーで高さを図りましょう。

周囲に手すりを付ける際に、どこに付けられるかを確認します。

床材の様子

砂利や飛び石の有無、コンクリートで舗装されているか、土・芝生かなどを見ます。

杖や歩行器、車いすを使用する場合、床材は大きく影響します。

玄関扉

引き戸か開き戸かの確認。

手すりを設置する場合にも、戸を開いた際に不自由ないかも確認ポイント

エントランスのチェックポイント

ここが、不完全だと、退院しても閉じこもり生活です。

手すりの設置があるだけで、移動時の安全性は高まります。

単に手すりを勧めるのではなく、手すりを付けることのデメリット(狭くなる・通れなくなる)がある場合にはしっかりと伝えましょう。

外玄関の手すりは、工事の際には費用も高くなります。

退院時や一時的の利用になるようであれば、福祉用具貸与の商品にある据え置き型の手すりも、外用の物が増えてきていますので、必要があれば提案してください。

玄関内側

上がり框段差

一般的な住宅では、ここがフラットになっていることは極めて稀かと思います。

中には、古い住宅だと、30cm近い段差があることが多いです。

外出の際に必ず通るこの玄関の段差が、高齢者にとっては大変難しいことです。

長期的にみて、壁に手すりを工事で付けてしまうか、短期的に、返却することを想定し、福祉用具貸与による据え置き手すりかを提案するかを考えましょう。

靴の着脱場

靴を立ったままで、ささっと脱げるのは、若さやしっかりとした筋力の証。

靴の脱ぎ履き場面を想定し、周囲に座れる椅子をおいたり、壁側で掴まりながら行えるような環境を作る提案があれば良いかと思います。

玄関には、傘立てや子供のおもちゃ、普段使用しない靴、灯油缶など、様々なものが置かれているケースがあります。

住環境を見直す際に、スペースの有効活用ができるよう、整理についても助言できたら良いですね。

トイレ

帰った後、必ず使うトイレ。狭い空間ですが、座ったものの立てなくなってしまったり、転倒したり問題が多い箇所です。

和式便器交換

まだまだ和式トイレの家はあります。

便器交換の工事を介護保険を利用すると、それだけで上限超えてしまうことがほとんど。

福祉用具購入費の補助のもと、据え置き型の補高洋式便座の利用が良いかもしれません。

手摺

トイレ内の手すりは、是非本人に座ってもらい、日常の動線を見ながら提案してください。

壁のどこに手をついて、中に入っていくのかや、普段の立ち上がりはどの様に行っているのかを見ます。

典型的な手摺を提案するのではなく、日常動作からの延長で使用にベストな手摺の設置位置を考えましょう。

押し上げて立ちたいか、掴まって引いて立ちたいか。

前者の場合は、手すりよりも便器にはめ込む福祉用具貸与の手摺が望ましくなります。

ドア

開き戸であり、動作に支障がある場合は、開き戸への交換も一つの案です。


浴室・脱衣場

手摺

浴室内で、一般的に手すりが必要とされる箇所は、

  • 洗い場移動
  • 洗い場立ち座り
  • 浴槽またぎ
  • 浴槽立ち座り

といった、動線に延長する箇所です。

もちろん、すべてが必須という訳ではありません。入浴の手段に合わせて、必要箇所に。

こちらも、本人に実際に行っている、洗い場の移動で手を触れる箇所や、浴槽を跨ぐときの向き向きなど、普段の様子を実演してもらいながら、検討しましょう。

床材

浴槽と洗い場の高さが極端に差がある場合は、すのこを敷くのも手ですが、浴槽が浅くなるので、嫌がる方は多くいます。

滑り止めのための、床材全面張替えなどは現実的ではなく、跨ぐときに足を着く位置や、浴槽内の滑り止めマットの提案程度は行えるようにしましょう。

浴室の扉も開き戸が多いですね。

開き戸だと、シャワーチェアーを置く際や、介護者と共に入る際に、ドアの動く範囲と干渉し、中での移動が不便になります。

折れ戸への交換の必要性をみましょう。

段差

最近のユニットバスでない限り、一般的なつくりとして、脱衣場から浴室には一段降りる作りになっています。

その段差が10cmであっても、濡れた身体で上がることは危険になることもあります。

入り口周りの柱・壁に手すりの取り付けができるかを見ます。

自宅内の動線

手すり

各箇所だけでなく、寝室や居室など普段いる場所から、トイレや浴室、玄関など、生活に必要な動線のなかで必要な改修箇所を確認。

入院前に、2階を使用する生活を行っていた場合は、無理に1階のみの生活に切り替えるのでなく、手すりを設置するなど、必要に応じて手を加え、できていたことを減らさないように改修を行えるようにしましょう。

床・敷居・段差

転倒の原因になるような、毛先の長いカーペットや、床の荷物、敷居などの段差の有無を確認。

段差解消として、敷居の撤去や、不要なカーペットなどを撤去を打診するのも一案。

既存のまま利用する場合には、退院後の注意点として気を付けるよう意識づけを図ります。

まとめ

住宅改修の確認と言うと、トイレ・浴室・玄関が中心に思われがちですが、その家で住むとなった際には、外から入り、外に出る、朝起きてから夜寝るまでの動作。

それぞれについて確認が必要となります。

退院後に、対象者の方が思わぬ失敗にあわないよう、実際に工事をする・しないは別として、

  • ここには、こんな危険がある。
  • これをすると、こんな失敗をすることが懸念される。

など、先読みした提案や情報提供を事前にしておくと、本人・家族も退院に向けての準備に役立つと思います。