夏の時期、高齢者宅を悩ませるハチたち。
ハチの巣は見つけにくい場所にもありますし、自身で気づかなくとも、介護サービスで出入りしているヘルパー等や近隣に住む周囲の方が発見することも多くあります。
そんな駆除の相談を、地域包括支援センターやケアマネージャーの方々は受けたことはありませんか?
私の地域包括にも、今年は特に相談が多くありました。
殺虫剤片手に立ち向かうケアマネージャーさんもいますが、うかつに近づくと危険なハチもいます。
相談を受けた際には、どのように対処することが良いかまとめました。
ハチの種類と特徴
スズメバチ
大顎で噛む力も強く、刺された痛み・腫れはハチの中で最も激しいもの。
巣は、球体でマーブル模様。最大で80cmにもなります。
- 警報フェロモンで仲間を集め集団で襲う
- 巣を守るため近づくだけで攻撃される
- アナフィラキシーショックを引き起こす恐れも
ハチの活動は、夏と思われがちですが、種類によっては11月まで続きます。まだまだ油断できない季節ですね。
アシナガバチ
比較的おとなしいハチですが、刺された際の毒は強く、スズメバチに次いで危険なハチです。
巣は、蓮の実やシャワーヘッドのような形。
強度はスズメバチの巣を凌ぎます。大きさは15センチ程度。
素早い動きはせず、攻撃性も低いですが、巣を守るためには防衛・攻撃活動にでます。
毒も強くスズメバチ同様、アナフィラキシーショックを引き起こす危険があり、注意が必要。
ハチ駆除を自分で行う場合
ホームセンター等でも、ハチ駆除スプレーが多く販売されています。
こういったスプレータイプの物を購入し、巣を目掛けて噴射する方法。
アシナガバチやミツバチであれば、比較的安全に駆除できる種類です。
巣の大きさは15cm程度を目安として行い、ハシゴなどを必要としない手の届きやすい場所であれば可能範囲となります。
攻撃してくるハチもいますので、高齢者の方が自身のみで行うことはあまりお勧めできません。
また、スズメバチ対応と書かれたスプレーも販売されていますが、他のハチとは危険性が全然違います。
スズメバチは大きさ等に関わらず、専門業者へ依頼しましょう。
ハチ駆除を行政に依頼する場合
スズメバチなど周囲の危険を伴う巣の駆除に対して、自治体から駆除費用の助成が受けられるケースがあります。
前提条件として、多くの自治体が掲げているものが、
- 市内住宅の所有者
- 市に登録している業者を利用すること
- 税の滞納が無い事
金額は、自治体よって全額であったり、一定割合の自己負担があったり、上限設定が決まっていたりと、さまざま。
- STEP.1自治体担当課へ連絡まずは、市役所等の担当課にハチの巣があることを連絡します。
- STEP.2現場確認1市の担当者が一度現場を見に来ます。
自治体によっては、申請の際に写真を添付することで現場確認を行わないケースもありますね。
- STEP.3現場確認2自治体から紹介・提案された登録業者に連絡し、現場確認の日程調整を行います。
- STEP.4ハチの巣駆除業者の現場確認と合わせて、撤去作業を行うことも多いです
- STEP.5申請駆除費用の請求手続き
申請方法は、自治体によりさまざまありますが、おおまかな流れはこんなところです。
担当課の職員や、登録業者への連絡調整などが入るため、発見から即駆除には至らず、駆除後にも手続きが必要なケースも多いです。
費用負担が軽減されることがメリットになりますが、一番のデメリットは実際の駆除まで時間が掛かること。
スズメバチなど危険な巣を見つけた場合は、駆除まで時間が掛かると自身や近隣の住民に対して被害が出てしまうこともあります。
できるだけ素早く対応していきたいところです。
おすすめは専門業者に直接依頼
費用負担に対して助成は受けられないものの、素早く解決するには、自身で直接依頼してしまうことでしょう。
事前にわかっていると、スムーズになるのはこの3点。
- ハチの種類
- 巣の大きさ
- 巣の場所
この辺が分かっていると、電話で概算の料金を問い合わせることができます。
遠方であっても、該当地域の専門業者を探す際には、【ハチ110番】がおすすめ。
- 365日24時間
- 全国対応
- 最短10分で訪問
さいごに
ハチの巣を発見したら、襲われる前にできるだけ素早い対応が必要。
対応が遅く、自身や周囲の方に被害が出ないよう、日頃からできそうなポイントを確認しておくことも大切ですね。
駆除したら安心という訳ではありません。同じ場所に巣を作ることは多くあります。
駆除した後にも、その周囲にはハチ除けの薬剤を散布することが効果的。