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【介護予防】フレイル・サルコペニアってなに?に関する講座構成

民生委員の方から、こんな依頼が来ました。

フレイルについての講座をして欲しい

介護予防に関心のある地域住民や、新しいことに敏感な民生委員の方は、最近流行りの介護予防用語に敏感です。

言葉としては広まってきたものの、まだまだ地域包括の職員でさえ、詳しくないような用語。

依頼がくれば、断らず、とことん調べ、ドヤ顔で講座を開く我が包括。

実際、この講座は、うちのセンターの看護師が行いました。

今回は、その看護師が作った構成を元に若干のリメイクを加えて、ざっくりと講座構成についてお話しします。

フレイルとは?

今回、民生委員の方からの依頼でしたが、その民生委員自身もフレイルの言葉の意味について詳しく知っているわけではありませんでした。

どこかで、『フレイル』が介護予防に関係する言葉であることを聞いて、早速相談にきたという流れでしょう。

最近広まってきた『フレイル』この言葉の意味から解説です。

フレイルを一言でいえば、健康状態から要介護状態に移行する中間を示す用語です。

『フレイル』=虚弱・衰弱をしめしますが、一口に『フレイル』といっても、種類が分かれます。

  • 身体的フレイル:加齢に伴い、筋力が衰え、疲れやすくなること。
  • 精神・神経的フレイル:認知機能障害やうつ症状によるもの。
  • 社会的フレイル:外出の減少。独居生活。生活困窮・貧困。

こういった、年齢を重ねたことで生じやすい衰え全般を指す概念を示します。

転倒や、脳梗塞を起こして、急に要介護状態になってしまうこともありますが、多くの高齢者はこの『フレイル』の時期を経て、徐々に介護状態に進行していきます。

フレイルの原因
  • 外出の機会が減った。
  • 人と会うことが無くなった。
  • 食生活が不規則。
  • 入れ歯が合っていない。
  • 運動をしなくなった。
  • 疲れやすくなった。
  • 慢性疾患になった。
  • 金銭的に生活が厳しい。

このように、まず『フレイル』と言う状態が、どのようなことを表すのかを説明していきます。

自身が『フレイル』に該当する状態なのかや、『フレイル』に該当する状態はどのようなものかを判別するために、『基本チェックリスト』を実施してみるのも良いかもしれません。

過去に、『2次予防事業』『実態把握事業』等を通して、行ったことがある方もいるかもしれませんが、ざっくりと自身の状態がどのようなものか判別するために、『基本チェックリスト』を実施してみることは良いです。

実際に、参加者の方も講義をただ聞くだけでなく、アンケート間隔で行える『基本チェックリスト』の実施は、息抜きにもなりますのでお勧めです。

『基本チェックリスト』を通して、自身の状態を把握してもらうなど、フレイルの状態がどのようなものかを伝えた後については、この状況を防ぐための手段を説明していきます。

また『フレイル』の時期については、健康を取り戻せる時期とも言われています。

防ぐだけでなく、取り戻せる状態と言う意識づけもしっかりと行い、今の生活環境を見直して、健康状態に向けた取り組みを伝えていくことも必要。

フレイルの予防・改善

フレイルの予防・改善=普段行っている介護予防の全般が当てはまります。

大きく言えば、3点。

  • 運動
  • 栄養、口腔
  • 他者交流

『身体・精神・社会』それぞれの虚弱の原因となる要素について、日頃行っている介護予防について、説明していけば良いのです。

つまり、フレイルの講座の中で必要なことは、『フレイル』の用語、状態の説明です。

『フレイル』という言葉の意味、どのような状態を示すのかを説明し、それ以降については『その解決に向けた取り組み内容=日常行う介護予防講座』を行っていけば良いと思います。

講座の最終目的は、

  • フレイルにならないこと。
  • フレイの状態であれば、健康状態を取り戻すこと。

これを伝えていくことが今回の講座の趣旨です。

前半にフレイルの用語解説を行い、後半でそれぞれの分野に合わせた介護予防講座を行う

この流れで実践すると、相手のニーズにも答え、地域包括からも伝えたい情報を伝えることができます。

それぞれの介護予防講座の中身はコチラを参考ください

【介護知識】介護予防レクレーション。認知症予防に『ながら運動=デュアルタスク』 口腔テーマにした短め講座ネタ。高齢者の口腔ケア・口腔体操。 【高齢者の栄養】低栄養・栄養バランス管理はどうしたら?

サルコペニアも一緒に

フレイルの話をする際に、一緒に出てくることの多いこの用語。

語源はギリシャ語
サルコ(sarco)=筋肉、ぺニア(penia)=低下。だそうです。

筋肉量が減少し、筋力低下や身体機能低下をきたした状態を指します。

  • 握力の低下
  • 歩行機能の低下

加齢だけでなく、日常活動量の低下=廃用や疾患、栄養状態に影響されます。

フレイル段階にある、身体機能状態と同等の状態を示すため、セットで使われることも多い用語です。

さいごに

『フレイル』についての講座といって、『フレイル』なんて言葉良くわからないから断ってしまおうなんて思う必要はありません。

『フレイル』の言葉の意味さえ理解すれば、あとは日頃行っている介護予防講座に向けて話を広げていくだけです。

慣れない名前、新しい講座依頼は、自身の引き出しを広げる良いチャンスです。これをきっかけに介護予防講座の幅を広げていきましょう。