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地域包括の困りごと。通称:ゴミ屋敷の対応・対策・支援方法について

地域包括に寄せられる、困った相談。『通称:ゴミ屋敷』についてです。

ケアマネージャーの方も、初回訪問で、行ってびっくりしたケースもあるかと思います。

ゴミ屋敷は、自治体の担当課に任せておけば良い。なんてばかり言ってはいられません。

高齢や病気が理由となった、ゴミ屋敷ケースもあります。

ゴミ屋敷を3つのパターンに分けて支援方法についてまとめました。

相談に伺う際の、アセスメント内容や、持ち物についても記載しています。

これを読んで、ゴミ屋敷対応にも嫌がらずに参加しましょう!

ゴミ屋敷相談。意外と私は好きなケースです( *´艸`)

ゴミ屋敷の対応の考え方

通称:ゴミ屋敷の分類

大きく分けて、こんな3パターンになるのではないかと思っています。

  • こんなにするつもりじゃなかった。何とかしたい型
  • そんなに散らかってる?平気だよ?(自覚ない型)
  • ゴミじゃないよ!俺の財産だよ!型

ざっくり分けた3パターンですが、支援する上での難易度は全然違います。

片づけたいけど自身でできないケース

これは、地域包括として、何とかしてあげたいケースです。

高齢や身体機能の低下により、徐々に溜まってしまい、手が出せなくなった場合や、いざやろうにも金銭的な面で行えない場合。

自身でできない理由から、対策案を考えていく形になるので、対応としてはシンプル。

お金さえあれば、業者の手配のみで解決ですが、お金がとてもかかるため、実際これでスムーズに解決にはならないことが現実ですよね。

ゴミ・不用品の量にもよりますが、家全部を一度に綺麗にするのではなく、優先順位を付けて、少しずつ綺麗な場所を広げていきます。

状況によっては、介護保険制度の訪問介護で少しずつも可能性にありますが、日常の範囲を超えるケースには、シルバー人材や、訪問介護の自費サービスを手配。

行政独自の制度や、生活困窮者自立支援事業などが対象になる場合もあるので、自治体の制度を見直してみましょう。

身体面に問題が無くとも、どこから手を付けたら良いのか・どうやって捨てたら良いのか、手段・方法で迷ってしまい止まっているケースもあります。

粗大ごみの捨て方や、仕分け方法を伝えていくことで、自身でできる力を引き延ばせるようなかかわり方も大切です。

散らかっている自覚のないケース

周囲から見て、とても汚い部屋・不衛生の部屋であっても、自身で問題なく生活している方も多くいます。

ポイントは・・・
本人の生活感を重視。ただし、衛生管理と周囲への配慮は必要

地域包括やケアマネージャーの方々、どんなに『え?この環境で?』と感じても、自身の価値観を本人に押し付けてはいけませんよ?

長年生活してきた環境と本人の生活感・価値観は、その人のもの。

むやみに、環境を変えることは、いけません。ただし、下記のケースでは、ちょっとしたレールの誘導が必要。

  • 食材を放置して、カビや虫が湧いてしまっているケース
  • 敷地外に荷物があふれ、周囲に迷惑となるケース
  • 自身の転倒や火災など、生活上のリスクが高いケース

今後の生活において、事故や衛生管理として本人に大きな害がでることが予測される場合や、その人の生活環境の外にいる人への害が発生する場合。

対応の難しさとすれば、仮に一度綺麗にしても、すぐに元通りになることが高い確率であること。

長年暮らしてきた生活方法や、自身の性格は簡単に変えることができません。

最低限のラインで食い止めるためにも、地域包括・ケアマネージャーなどによる定期的な訪問からの状況確認や、訪問介護の導入による定期的な人の目と適切な助言を継続していくことが必要と思われます。

財産だと言い張るケース

これは正直、私も対策案を教えて欲しい(笑)

私自身、テレビのニュースで挙がっているような、ひどい場面には、まだ遭遇したことはありません。ただ、現在の制度上、財産と言われればそれまでですし、触るなと言われれば手出しできません。

自治体によっては、条例を作っているばしょもあるようですが、何もない地域でも、強制的に何かできる条例準備をしておいていただきたいところ。

根気よく通い、信頼関係を作っていく中で徐々に促しを勧めていくか、強制的な執行のもとで綺麗にするかなど、ありきたりな事しかここではお伝え出来ませんね。

ゴミ屋敷対応のアセスメント・確認すること

一番大事なことは、本人の意向

ここを確認しないと、先に進めません。今の環境について、自身がどう感じているかや、その環境をどうしていきたいのかと言った意向を確認。

前述のように、ここで支援者側の価値観を押し付けて意向を誘導してはいけません。

本人の生活感・価値観を保ったうえで、どうしていきたいのかを確認してください。

中には、その家を諦めて施設入所や転居を希望されるケースもあります。せっかく片づけたのに、そこには住むつもりはない。なんてことにならないように。

その人自身の力

どこまでが、自身でできて、何ができなくて今の環境になったのかを確認します。

自身でどれだけ動くことができるのか。また身体面だけでなく相談能力・連絡能力もそうです。

情報提供があれば、自身で進めることができるのか、連絡調整・手配を支援者が行う必要があるのか。すべてを手伝ってあげて解決すのではなく、できる部分は本人にも努力してもらいましょう。

自身でも動いて解決に至った場合と、支援者のみで済ませた場合。解決後の環境維持に大きく影響がでます。

せっかく綺麗にしたのに、数か月で元通りになってしまっては、意味がありません。

周囲の協力者

ご本人の能力を把握して、できないようであれば、すぐに支援者側が動くということは間違いです。

自身で難しければ、親族であったり、頼れる友人、地域の力にも目を向けていきましょう。

支援者側が手配する場合、どうしても費用がかかってしまいます。

家族間で、片付けが行えたり、業者の手配なども行えれば、支援者側は手順や業者の情報提供のみにするべきです。

最終的に、自身の負担できない費用を、その方に頼ることができるかの確認にも活きていきます。

金銭面や、社会保険制度の加入状況

ゴミ屋敷相談において、ゴミの中で衰弱している高齢者を発見することも多くあります。

国保や後期高齢など、医療保険に加入していることが前提として接してはいけません。

ゴミ屋敷の住民は、社会と離れた中で生活していた方の中には、

社会と離れる背景として、公に表に出れない理由を抱えているケースもあり、そのような方には、社会保険の加入もない場合があります。

中には、職権削除により、住民票がどこにもないケースもありました。

医療に繋ぎ、生命の維持を狙うことは必要です。

そのためには、地域包括やケアマネージャー個人で動くのではいけません。

行政機関との事前の打ち合わせを行い、養護老人ホームや特別養護老人ホームにて措置による避難を狙うケースや、一時的でも生活保護等の制度を利用し医療に繋ぐなど、関係機関との連携も必要です。

緊急時の対策

ゴミ屋敷の規模にもよりますが、改善への道筋が経っても、その日・翌日などで終結まで持っていけることはありません。

あまりにも、環境が劣悪であり、ご本人の生命維持にも影響を及ぼす場合については、ショートステイや養護施設・レスパイト等への避難をしたうえで、段取りを踏んでいくことが必要になるケースもあります。

ご本人の安全は、施設で確保をしたうえで、徐々に改善に向けての手段検討を進めていくことも一案です。

訪問時の持ち物

必須アイテム

スリッパ・手袋・マスクは、必須です。

通常のスリッパなどでは、踵の方から色々なものが入ってしまう心配もあります。

このように、靴の様に足全体を覆えるタイプがおすすめ。

あまりにも一般の靴のようなデザインだと、土足で入ってきたと嫌がられることもあるので注意。

ゴミ屋敷対応に、信頼関係は大切ですから、壊さないための配慮ですね。

あったら良いアイテム

  • 長袖、長ズボン
  • 衣類、靴下の着替え
  • 懐中電灯
  • 殺虫剤

ゴキブリは、かなりの確率で出てきますが、噛まれる心配はあまりありません。突然出てきても大声をあげないように注意してください。

長袖・長ズボンはケガネズミ対策の一つです。話を聞きに行くだけだからと、軽装で行くと思わぬところで汚してしまうこともあるので着替えも準備があると安心。

殺虫剤は、コバエが多く飛んでいるところにサーっと振りかけておくと、落ち着いて相談ができますよ。

介護サービスでの対応

ゴミ屋敷の規模にもよりますが、介入当初から、通常の訪問介護ヘルパーで行うことには限界があります。

ある程度、片付けが済んだ後の環境維持を目的にした訪問介護の利用や、ご本人避難のためのショートステイの手配が現実的。

自立支援を強く言う自治体では、まずはリハビリ・運動で元気になって自分で片づける力を取り戻しましょう!なんて言われるかもしれませんが、それが出来るまで回復するにはどれだけの期間がかかるのか・・・

ゴミ屋敷対応では、リハビリも現実的ではないと思います。

さいごに

ご本人自身が困っていて、前向きに支援を受け入れてくれるケースは稀であり、初期介入から改善まで長い時間を要することも多くあります。

根気強く関係性を作り上げていき、徐々に説得していくことが大切ですが、説得に自身の価値観を押し付けて話を進めていかないよう、ここでは再三伝えさせていただきます。

ゴミ屋敷についての話題も、最近多くメディアで取り上げられており、自治体でも対策に動き出している場所もでてきています。

地域包括としては、昨今強く言われる地域ケア会議に議題として取り上げて、政策提言に向けた取り組みをしてみることも良いと思いますよ。