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辞めさせない、地域包括の新人教育。未経験にはゆとりをもってゆっくりと。

最近、お問い合わせにメッセージをいただくことが増えた内容です。

お問い合わせいただいた方へのメール返信にも書かせていただいた通り、返答も含んでいます。

さて、新人教育に頭を抱える方が多いのか、4月入職した方がおよそ3か月たち、6月7月に退職ラッシュを迎えているのか?

新人教育についての悩まれている方が多いようです。

実際、私もこれまでに、

  • 『包括が、思っていたのと違う』
  • 『自分には、包括は合わないと思う』

と言って巣立っていった方を、何人も見てきました。勿体ないなぁ~と思う場面もあれば、あの人は包括以外の場所の方が合ってる。と、思うことも。

職場環境が原因か、私の教え方が悪いのか、向き不向きが大きく、独特な環境と言われる地域包括。

どのように関わっていくことで、地域包括業務に馴染んでもらえるか

先輩方が、仕事内容を上手に伝えていくことで、新人の方も前向きな気持ちに切り替えて働けるようになってくれたらと思い、教育場面での注意点についてまとめてみました。

入職状況の違いから整理

入職状況とは?

  • 高齢者人口の増加に伴う配置数増員による入職
  • 人事異動や退職に伴う、前任からの引継ぎ前提の入職

主に新人を迎える場合は、このどちらかだと思います。

増員で増えていれば、下記にまとめたように、ゆっくりとしたペースで、地域包括の業務リズムに慣れていければ良いでしょう。

引継ぎ前提の入職の場合は、業務過多による負担が危険。

包括は、専門職としての配置定員が決まっている関係で、それを上回る加配置があまりありません。

包括経験なしの新人で配属された際には、前任の業務を背負うこととなり、専門職の配置数が1名の場合は、その専門分野も一人で背負うこととなることが課題ですね。

ケアマネージャー経験は?

ケアマネージャーの有無で、地域包括業務への負荷は大きく影響します。

業務内容をざっくりと書くと

  1. 予防支援(予防ケアマネジメント)
  2. 認サポや介護予防講座等の講演活動
  3. 総合相談(見守り業務)
  4. 地域づくり
  5. 自治体独自の開催ノルマ(地域ケア会議や、家族会、認知症カフェ等)

この中で、プラン委託を推奨していない多くの自治体では、予防支援(予防ケアマネジメント)の占める割合がかなり多くなります。

この多い部分を、ケアマネージャー経験者にとっては負担にならず進めることができるでしょう。

新人のフォロー指導については、退職に伴う入れ替え入職か、配置数増員による入職かと、新人の方が、ケアマネージャー経験についてで変わります。

地域包括での新人教育の注意点

増員による配置(包括・ケアマネ未経験)

最もゆっくり教えていけるケースです。包括なんて、こりごり!なんて形にならないように行っていきましょう。

最低でも3か月程度は、教育係の方に付いて行動を共にするのが良いと思います。

居宅訪問、市役所への申請手続き、関係機関や、事業所見学、地域内の主要箇所。相談場面だけでなく、業務で関わるであろう場所を連れまわしてください。

並行して座学も必要になります。相談や訪問の無い時は、介護保険制度の仕組みから地域資源等を覚えてもらってください。これは、新人さん自身の努力ですね。

新人目線での、入職後に行うことは、こちらの記事を参考に。

地域包括に新人職員として入職したら、まずは地域を知ることから。

ただし、担当しないと覚えられない・身に付かない業務(手続きやケアマネジメント全体の流れ)などもあります。

その間に来た新規相談などの中から、比較的簡単な(デイサービスのみ等)の予防プランは自身で担当しながら進める方が覚えやすいです。(おおよそ1か月程度から)

相談場面についても、ただ隣に座らせて、背中を見て学べ!ではなく、どんなことを聞くか、何に注意して見るかなど、アセスメント方法の指導も必要です。

アセスメントについては、こちらの記事を参考にしてください。
予防プランの書き方・作り方① アセスメントから領域における課題

ここまでは、予防プランや総合相談の手順についてを学んでもらうため。予防プランの業務以外に、地域に発信していく包括独自の業務があります。

まずは、サロンや地域団体への講座・講演ですね。人前で話すことが苦手な方も多いです。

  1. まずは、参加者として見てもらう
  2. シナリオや原稿を作ってもらい、確認・修正 ⇒ 実践
  3. 独り立ち
  • これは、もう慣れです。どんなものかを知るために、まずは見てもらいますが、その後は原稿作ってもらい、修正したら即実践です。

もちろん同じテーマについて開催される場合です。認知症の講座を見てもらったから、介護保険制度の講座を一人でやってね?だと、何の参考にもなってません(笑)

慣れも必要ですが、いろいろ見てもらってください。

その他、自治体の独自ルールと言いますか、決められた業務内容があります。

  • 地域ケア会議を●回開け
  • 介護予防講座を●回やれ
  • 認知症サポーター養成講座を●回やれ。などなど

1年通して年間の業務スケジュールがあるため、その都度初めての場面が出てきます。地域ケア会議など、年度末に固まって開催する際には、それまで経験場面は出てきませんよね。

そういったものは、まずは目で見てもらい、どんなものかを知ったうえで、次回以降に実践です。

いきなり主担当などにするばかりでなく、新人さんの能力を見極めて適切な業務配置を行いつつ、最終的には、1年経って通した業務を経験したうえで、新人卒業です。

『3か月経ったから、もう大丈夫だよね?』では、ないんですよ。

業務一通りを経験して、新人卒業。 です。

引継ぎ前提の入れ替え入職の場合(包括・ケアマネ未経験)

3職種各1名配置の上で、引継ぎ入職だと、結構大変です。

このケースで新人対応を適当に行うと、急激な業務過多で、新人職員はすぐに離れていきますよ?

そして、離れていった方が、『包括は地獄だ』といった風評被害を広めていきます。

まずは、予防プランとしてですが、いきなり担当件数が付くことは仕方ないです!前任が抜けるわけで、その穴埋めと言う役割もありますからね。

できるだけ既存の職員で担当し、新人の方には最低限(無難なケース)に限る割り振りで済ませるような配慮ができれば良いところ。

ケアマネ経験なしで担当を持たされると、わけのわからないまま担当として就きます。業務的には予防プランですので、安定しているにしても、精神的な負担が大きいです。

最初は、最低限行うこと=定期の訪問・連絡(モニタリング)のみで済ませられることを助言してください。未経験で担当しても、安定しているプランであれば、定期のモニタリングで当面は乗り切れます。

急な相談については、担当者=新人職員が受けるにしても、一度持ち帰り、他職員でフォローができる体制があれば問題ありません。同様に、その都度、認定更新であったり、担当者会議についても、イベントに合わせて手段を伝えていけば大丈夫です。

担当件数を持つことになっても、前述の増員新人の場合と同様に、教育担当に付き添っていくことで、場面を見ることができるので、経験も進みます。教育担当以外の方へでもイベントがある際には、積極的に付いていき、実際の場面を見学できるようにしてください。

事務所内での口頭説明のみで、一人で実践させる包括もあるようですが、相当にリスクがあります。

新人職員の失敗であっても、周りからは、所属包括全体の失敗と見られます。自分たちのメンツのためにも、恥ずかしくない状態で、独り立ちさせられるよう、未経験での実践にならないよう、同行訪問は大切です。

ケアマネージャーあり、包括未経験の注意

介護保険制度にも詳しく、包括もすぐに慣れると思われがちですが、意外と退職者も多い印象です。

ケアマネ経験有の包括転職は、安心! は、間違い。

すぐに慣れるであろう部分は、予防プラン等の介護サービス調整部分のみです。

逆にその他の部分については、ケアマネージャーであっても、地域包括が何をしている機関なのか知らない方もたくさんいます。

  • 自治会や民生委員とのやり取り
  • 地域向けの介護予防講座の講師
  • 事業所向けの研修
  • 地域ケア会議の開催
  • これはうちが担当?と思うような総合相談

地域包括は、介護相談を受けて予防プランを作る、居宅介護支援事業所と同じようなもの。と思っているケアマネージャーさんは沢山います。

そんな感覚で入職される方は、業務内容の差に驚き、そして去って行きます。

この辺は、入職前に面接段階でも説明できると良いです。

こんな方々には、事務所で待機して新規相談対応してて!なんて言わずに、包括の行事に積極的に連れ出して、現場を見てもらってください。

これは、新人教育はもちろんですが、その新人が包括を続けていく意向があるかどうかの判断になります。

ケアマネージャー本来のケアプラン業務に戻りたくなるか、包括の地域介入を良しととるか、あとは個人の問題ですね。

新人職員の自己努力も必要

教えてもらうだけで、一人前になろうと思うな!と感じる方もいるかもしれません。

もっともです。 私もそう思います。

ただし、新しい職場・知らない業務現場。新人職員は、何から覚えていけばよいのかわからない。

そうなるはずです。

実際の相談場面、会議場面は、同行して、実際の現場を見る必要があると思います。

それ以外に、地域包括として働くうえで必要な知識は、自身で覚えていく必要があります。ただし、そのレールを敷いてあげることは、先輩職員の役目であるとも思います。

『今後、このような際に必要になるからと、これを覚えておくように。』

何を覚える必要があるのか、だけでなく、何のために必要なのかを伝え、その意味と価値を理解してもらえるよう伝えてください。

そのためにまとめたものが、前述にもあるこちらのページです。

地域包括に新人職員として入職したら、まずは地域を知ることから。

地域包括での新人教育のまとめ

どうすれば辞めないか。

包括の仕事を理解してもらい、馴染んでもらうことで定着率は高まります。

地域包括支援センターの業務内容は、当事者以外には、なかなか周知されていません。多くの方は、地域包括支援センターがどんな場所かあいまいなまま就職されてきます。

事前に、(面接の時も含めて)業務内容の説明を行ってください。

予防プランと、その他の地域包括業務の割合は、自治体に応じて変わってきます。

中には、予防プランのほとんどを委託にだします。なんて包括もあります。

  • ケアマネ未経験で入職した方の鬼門は、予防プラン業務
  • ケアマネ経験有で入職した方の鬼門は、地域向けの包括業務

職業にも相性はあります。

酒坊主たろく

私もたまたま包括業務が相性に合っただけで、予防プラン作成は、少し?ぃゃ結構、嫌いです。

地域包括の仕事に対して、その新人さんが、何に対して不安に感じているかを配慮しながら、接することで、定着に繋げることもできます。

対象者のアセスメントをして、支援プランを立てるのは、地域包括職員の十八番ですよね?

地域包括はチームワークが活かされる職場です。

入れ替わりが激しく、チーム力も高まらない中での仕事よりも、最初は新人教育を負担に感じても丁寧に行うことで、チーム全体の力は強くなるはずですよ。