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地域包括で役立つ?遺品整理士を受講してみた感想【取得難易度:優しい】

一時期『岡田将生・榮倉奈々』の映画『アントキノイノチ』で注目を浴びた職業ですね。

遺品整理士』という資格があると言うので、取り合えず受講してみました。

もちろん国家資格ではなく、民間団体の資格ですが、地域包括の業務に役立つ部分もあるかもしれません。

取得までの手順や、かかる費用についてまとめてみました。

遺品整理士とは

認定団体は、一般社団法人遺品整理士認定協会。

遺品整理に関わる民間資格として考案された日本独自の民間資格です。

家族に代わり、亡くなった方の部屋を片づけ、不要品などを整理する仕事です。

遺品整理を行う業者が増えニーズはが拡大していますが、その反面、依頼者との間で金銭や契約などをめぐるトラブルも増加しています。

このような背景から、従来、遺品整理業を行っていた企業が、独自の利益と顧客の利益の相互を保護するため一般社団法人遺品整理士認定協会を設立する運びとなり、トラブルに防止に向けた指針作りに乗り出したということですね。

多くの団体がそうですが、こちらも現在は国家資格ではないものの、協会としては遺品整理業界からの初の国家資格創設を目指しているとのこと。

アメリカ・ドイツ・マレーシアなど海外でも、遺品整理に類する資格は誕生しており、業種としては世界的にも認知も広がってきており、活躍の場も期待できそうな資格ですね。

この資格を持っているから何が出来ると言わけでなない資格ですが、遺品整理に携わる業務を行っている際には、持っていることで、差別化が図れます。

取得の手順(申し込みから認定まで)

受験資格:なし(反社会勢力に該当する者は不可)

試験:レポート提出(2か月間の期限有)

費用:入会金25000円、会費7000円

  • STEP.1
    申し込み
    ・公式ホームページまたは電話での申し込みです。

    クレジットカード払いなら、申し込みと同時に支払いも可能。

  • STEP.2
    教材到着
    • 教本
    • 資料集
    • 問題集
    • DVD

    これらを使って勉強します。

  • STEP.3
    レポート提出
    レポートは公式ホームページにログインし、アップロードします。

    課題レポートのデータ(Word)を事前にダウンロードしますが、内容は教材の中の問題集と同じものです。

    提出期限は2か月ですが、延長も無料で可能です。

  • STEP.4
    結果到着
    合格通知

    レポート課題の提出から合格通知までさらに2ヶ月ほどかかるようです。

  • STEP.5
    そして活動へ
    • 仕事として活かす
    • さらなるスキルアップを目指す
    • 遺品整理の理解を世に広める

    などが、例として挙げられています。

    包括としてできることは、遺品整理の正しい理解を広めるところですかね。

簡単に言えば、教材を申し込み、それを使って自宅で勉強し、レポートを提出する。

あとは結果を待つだけ。これだけです。

実際に受講してみました。

こんな箱に教材が入っているようです。※プンバは付いてきません。

到着したメイン教材は、こんな感じです。

  • 教材
  • 資料集
  • 問題集

教本・資料集の厚さは5mm弱、かなり薄めの教材です。これらを使って勉強し、問題集を解き、レポート課題として送ります。

その他として、遺品整理士養成講座のポスターや遺品整理が取り上げられた新聞記事のコピーなどが同封されていました。

主の教材の構成はこのような形です。

【第1部】遺品整理・遺品整理業とは

第1章 遺品整理とは何か

第2章 専門家が今、必要とされる理由とは

第3章 取り巻いている、様々な社会問題

【第2部】遺品整理を行うためには

第1章 実務を行っていく上で必要なこととは

第2章 行われている”実際の業務”とは

第3章 作業を行う上での留意点

第4章 法規制との関わりについて

【第3部】事例研究について

第1章 事例研究について

何かを覚えると言った内容ではなく、遺品整理士としての考え方や心構えと言った抽象的な概念が書かれている部分が多いです。

一方、資料集は、『資料集』という名前がついているものの、関連する法律に関してや、実践場面での対処方法など、通常の教材のような構成で書かれており、むしろ資料集の方が細かく書かれており勉強になります。

教材・課題の難易度

課題の難易度は、調べながら打ち込んでいけるので、難しいことはありません。

レポート課題といっても作文を書くわけではなく、語句の意味を問う設問や、~について説明しなさいという課題が7割くらい。

例:『孤立死』について説明しなさい。

後半に、『こんな依頼がきたらどのように対応しますか?』といった事例問題などがあります。

概ね、テキストを読んでいれば書かれているのですが、中には載っていないもののあるので、他の書籍やインターネット等で調べる必要がある部分もありますね。

2か月間にしては、薄い課題なので後回しにしていたところ、いざ始めるとかなり時間を要します。レポート課題だけでも先に仕上げて、徐々に必要な箇所を読み直すスタイルが良いと思います。

結果を

さて、私の結果は・・・まだ届いていません。

公式にも、レポート提出から2か月かかるとの記載がありました。

合否結果や認定証などは、到着まで今しばらくお待ちください。

地域包括での活用方法

遺品整理と言うと亡くなった後の、不要物の整理と思われますが、生前整理・終活といった考えにも活かせることができます。

終活・生前整理の関心も高まってきています。

整理のポイントや、その手段、この先いる物・いらない物の仕分け方などは、遺品整理業として行わずとも、知っていて損はなく、地域への情報発信として活用できると思います。

遺品整理士としての活動は、一般廃棄物の処理だけでなく、リサイクルや、お炊き上げなどの供養としての知識も必要となり、行政やこれらを行う関係機関との調整も必要です。

こういった知識という財産を得るきっかけとして、活用してみるのも良いかもしれません。

受講申し込み・問い合わせ

参考 公式:養成講座の申し込み

一般社団法人 遺品整理士認定協会

〒066-0009 北海道千歳市柏台南1-3-1 千歳アルカディア・プラザ4F

TEL 0123-42-0528 FAX 0123-42-0557