認知症サポーター養成講座をはじめ、高齢者サロンや、地域向け講座の中で、寸劇を盛り込むことも多いと思います。
寸劇で大事なことは、シナリオ作成と、演技力ですが、
シナリオ・演技力の不足を補填するもの・・・
小道具!!
自作で作成したカツラであれば、定番化している寸劇に、オリジナルの包括色を作ることができますよ。
自作するのも、張り子を使って、意外と簡単。
制作時間は、少々かかりますが、パソコン作業に飽きた時の息抜きにのんびり作ってみるのはどうでしょう?
張り子で作るカツラの材料
概ね、すぐに集まるものばかりです。
- 新聞紙
- 風船
- のり
- ※補強用テーピングテープ
- ※毛の材料(毛糸や白画用紙)
※は必要に応じて。程度になります。
幼稚園や小学生の時に活用した『でんぷんのり』を100均で購入するのが安価に済みます。
ですが『アラビック・ヤマト』のような液体の方が、新聞紙に染み込むので効率は上がります。
張り子カツラの作り方
- STEP.1風船を膨らませる
このサイズが概ね完成後のサイズです。頭の周囲をメージャーなどで測り、その少し大きめに膨らませます。 - STEP.2のりをつける1つ1つ新聞紙にのりを付けるよりも、まず風船に広く塗ってしまって、新聞紙を重ねていく方が効率的です。そのため、液体の『アラビック・ヤマト』がおすすめ。
- STEP.3新聞紙を貼る
3センチ程度に切った新聞紙をひたすら切って貼り付けます。 - STEP.4貼る⇒乾かす⇒貼る
厚みが出てしっかりとした堅さになるまで、ひたすら続けます。作成に時間をかけていると、風船がだんだん縮んでいってしまうので注意 - STEP.5風船を割る
風船を割ったら、大体完成。こんな感じですね。縁を切り取って整えます。 - STEP.6補強
スポーツ用のテーピングテープが色も強度も申し分ないと思います。若干費用が掛かるのが欠点 - STEP.7髪型髪型に合わせた、色・材質の物を貼り付けます。
張り子カツラのポイント
風船と頭の周囲を揃える
風船の大きさが、概ね出来上がるサイズになります。
風船を膨らませ、断面のサイズが、頭のサイズより若干大きくなるように調整してください。
赤線が見にくいかもしれませんが、概ね完成したらこの線に沿って切り取り、形を整えます。
しっかり固める
何重にも新聞紙を張り付けていきます。
乾いた際には、カチカチのヘルメットのようになるまで張り続けます。
完成後に脆くならないよう、強度はここで決まります。
補強はしっかり
この作業を行うことで、作成費用が若干増えます。
テーピングテープは、スポーツ用品店やドラッグストアで購入できるテープです。
ベージュ色のテープを選択することで、それを貼るだけではげカツラは完成するので便利です。
髪型案
はげカツラ
上記のようにベージュ色の補強テープを張ると完成です。
シンプルですが、とりあえずの高齢者を演じるにはこれでも何とかなります。
ロマンスグレー
毛糸を使うことが良いと思います。
灰色と白色の2色の毛糸を用意し、適当に混ぜながら、ボンドやノリで張り付けていきます。
頭頂部にハゲ部分を残し、両わきにのみ張り付けるのも良いかもしれません。
白髪頭
毛糸で張り付けても良いですが、簡単に済ませるのは白い画用紙をクシャクシャ丸めて、張り付けるのも良いです。
A4のコピー紙よりも、画用紙の方が、クシャクシャっとして紙質が良いと思います。
両わきに丸めて丸くした紙を付けると、◎◎博士のような・・・
バーコード
黒い毛糸などを束ねて横に這って行くと出来上がりますが、あまり高齢者のイメージとしては少ない黒髪。
笑い取りのためであれば良いかもしれません。
張り子カツラのまとめ
根気がいる作業と、綺麗にすっぽり被れるカツラを作るには技術も必要です。
寸劇の笑い取りのために、自作のカツラ小道具を使用することは良いと思います。
オリジナルのカツラで楽しい寸劇を行ってください。
時間がない。面倒くさいなんて方は、実際バラエティグッズとして面白いカツラは売っています。
参考にどうぞ。