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【講師・介護知識】介護予防教室(高齢者入浴の注意)ヒートショックって何?

温かいお湯に浸かって、一日の疲れを癒す。

リラックスのひと時ですが、

高齢者にとっては、大きな事故につながりやすい入浴行為。

冬の時期の介護予防教室などでは、

入浴ネタも盛り込み、事故防止の啓発に繋げましょう。

入浴のメリット・デメリット

入浴は、温まる・リラックスするだけでなく、身体にも良いメリットがたくさんあります。

ですが、高齢者にとっては、デメリットに繋がることもあるので注意です。

入浴のメリット

心理的なリラックス効果や、単に清潔保持のためだけではありません。

血管が拡張され、血液循環が促進されるので、疲労回復。

循環が良くなるので、浮腫み(むくみ)の改善にもつながります。

温めることで、慢性的な痛みに対しては鎮痛効果もあり、

筋肉の負担軽減から、関節が動きやすくなります。

 

身体を温める事や、お湯の浮力により、身体的な効果もありますね。

 

一度温まった体は、体温が下がる際に、眠気を誘発するため、安眠効果もあります。

入浴のデメリット

上記のメリットだけではなく、同じことがデメリットに作用する場合もあります。

温まることや水圧による、心臓への負担。肺への負担。

汗をかくと、血液の粘度が増し、脳梗塞・心筋梗塞を誘発しやすくなります。

滑りやすい場であるための転倒や、浴槽内での溺水。

 

このデメリットが高齢者の入浴事故に繋がっていきます。

高齢者に多い入浴に関する事故

入浴事故で救急搬送される人の9割は高齢者

入浴事故の多くは、溺水転倒ヒートショック

溺水は、溺死に至る危険な事故であり、65歳以上から溺死者が急激に増加します。

転倒も、骨が折れやすい高齢者にとっては、骨折に繋がりやすく、擦り傷・打撲では済みません。

そして、特に冬の時期に増えるヒートショックです。

冬に急増。ヒートショック

ヒートショックは、夏よりも冬に急増します。

それは、温度が影響しているから。

 

夏場には、浴室も脱衣場も、ほぼ同じような温度になっているでしょう。

それが冬の脱衣場は、10℃程度、浴室内はもう少し温かく、湯船に浸かれば40℃。

そして、お湯から上がり、脱衣場に行けば、また10℃。

この温度の変化が、血圧を急上昇・急降下させます。

 

特に、浴槽から上がり、脱衣場で服を着ている頃。

血圧の変化により、心臓疾患や脳血管疾患を起こしやすくなります。

入浴の注意事項

  • STEP.1
    温度設定
     脱衣場・浴室の室温は22度~26度
    お風呂の温度は38度~40度
  • STEP.2
    入浴前
     コップ1杯のお水
    飲酒後は避ける
  • STEP.3
    入浴中
     湯船に浸かる時間は10~15分程度
    転倒注意。
    必要な福祉用具を使用
    長すぎる場合、家族に声をかけてもらう。
  • STEP.4
    入浴後
     着替えは椅子などに座って行う
    コップ1杯の水

浴室の環境整備

滑り止めマット

サイズは3種類

浴槽内に沈めておくだけで、湯船から出る際に滑っての転倒を防止できます。

サイズを変えて、浴槽中と浴槽から出た際に足を付く洗い場側にも小さいものが1枚あると

さらに予防できます。

シャワーチェアー

一般的な風呂椅子では、高さが20cm程度であり、高齢者が立ち上がる際には負担が強くかかります。

高さ変更が可能なシャワーチェアーであれば、40センチと一般の椅子ほどの高さまで上げることもでき、立ち座りの際にふらついての転倒も予防できます。

椅子の足にも滑り止めのゴムもついているため、椅子そのものがずれてしまうことも予防できます。

 

手すりの工事

浴室内の移動や、洗い場で椅子からの立ち上がり用、浴槽でのまたぎの際につかまる場所があると安定します。

介護認定を受けている場合、購入や工事に補助が受けられる場合があります。

詳細は、こちらをご覧ください。

【介護知識】介護保険の認定を受けるまでには?申請どうやる? 高齢者宅の住宅改修には、介護保険が使える?申請方法は?事後申請可能?

認定を受けるほどでなく、お元気に過ごしている方、予防のためであれば、直接購入を検討しましょう。

まとめ

それまでは、元気に過ごしていたにもかかわらず、

一度の転倒で、骨折してしまったり、脳梗塞を発症してしまったり、

今後の生活を大きく変えてしまう恐れ がありますが、

十分なメリットもたくさんある入浴。

入浴の注意事項や、環境整備を行い、入浴事故を予防しましょう。