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【介護予防講座】高齢者のお薬事情:服薬に関する注意点の話

年を重ねるごとに、薬の管理は難しくなりますが、飲む薬の数は、どんどん増えていきます。4種5種の方は大変多く、中には10種類以上飲んでいる方を目にすることもありますね。

薬によって異なる『飲む時間』『飲み合わせ』『副作用』ご自身での管理が難しくなり、服薬管理の相談が来ることも多いです。

『とにかく、飲めば良いんでしょ?』なんて飲むことだけは守ってくれている方、飲まないよりは良いですが、時間等間違えると危険なものもあります。

飲んでいる方が多い分、高齢者からも関心の強いお薬の話です。ポイントを押さえて、正しく伝えていきましょう。

薬に関するお話しの構成

小話程度に地域包括職員が行うのも良いですが、できれば薬局などに依頼を出して薬剤師さんからお話しする方が効果的。

地域包括で行う場合には、看護師・保健師さんなどが適任ですね。

時間としては丁寧に行えば30分ぐらいは使える講座内容です。その他の健康講座に混ぜてトータル1時間の講座として行うとボリュームたっぷりの講座になりますね。

構成内容としては

  • 服薬時間
  • 合わせたらいけない、薬や食べ物
  • 薬の管理方法
  • 処方箋の取り扱い

こんな部分が伝えられれば問題ないかと思います。

特に、後半の処方箋の取り扱いについて薬局に持っていく時期が遅れてしまったトラブルは多く聞くので、丁寧に伝える必要があります。

お薬の服用における注意点

服用時間

  • 食前・・・食事の30分ほど前
  • 食直前・・・食事の直前
  • 食直後・・・食事のすぐ後
  • 食後・・・食事の30分ほど後
  • 食間・・・朝食と昼食の間や、昼食と夕食の間 (2時間程度後※食間は、食事の最中という意味ではありません!
  • 就寝前・・・就寝の30分ほど前

糖尿病薬など、食べる前の物、後の物、薬によって異なります。必ず飲めば良いというわけでなく、食事を摂らないで糖尿病薬を飲むと低血糖を起こすこともあるというのは伝えるポイント

また、朝食薬を飲み忘れたからと言って、昼食前に朝食分を飲み、昼食後、昼食分を飲むと、服薬の間隔が近く、効果が強く表れすぎてしまう場合もあるので注意です。

そうは言っても、時間がずれてしまい、そのまま飲まないでおくくらいなら、時間がずれても1日1回は飲んだ方が良い物もあるので、伝えるのが難しいです。

薬により、善し悪しは分かれるので、一つ一つ説明すわけにもいかないです。まずは、『薬の時間はしっかりと守る』を伝えて、その他の対応は薬剤師さんに相談と流すことが無難。

『食間』を支持される薬は比較的少ないため、この説明する際には『知らなかった』なんて声も良く聞こえます。ちょっとしたドヤ顔が出来るポイントですね。

薬と食べ物の相性

気を付けるべきは、ここに挙げたものたちが一般的に言われている部分ですが、細かく説明するほどはなく、ざっくり伝えた後に、飲み方として『水かお湯で飲みましょう』で締めれば十分。

これらの薬を飲んでいない方に対しては、覚えても仕方なく、処方されれば説明受けますからね。

ワーファリンと呼ばれる、血液をサラサラにする薬。

納豆・青汁・ケールなどに含まれる『ビタミンK』は効果を弱めてしまいます。

青汁などは、一般的に皆さんが飲んでいるものではないですが、納豆は注意ですね。

グレープフルーツと降圧剤(カルシウム拮抗薬)

こちらはグレープフルーツに含まれる成分の影響で薬が効きすぎてしまい、低血圧やめまいを起こす恐れがあります。

薬と飲み物との相性(アルコールと眠剤・抗不安薬・狭心症薬等)

アルコールは、さまざまな薬の血中濃度を高めてしまい、多くの副作用を生じさせる恐れがあります。

薬と飲み物との相性(スポーツドリンクと抗生物質)

スポーツドリンクには、カルシウム・マグネシウムなどのミネラル分が豊富。

抗生物質や抗菌薬の吸収を弱めてしまいます。

酒坊主たろく

風邪で寝込んだ時のスポーツドリンクは、場合によっては間違い

薬と飲み物との相性(牛乳と抗生物質)

牛乳に含まれるカルシウムと成分が結合してしまい、薬の効果を弱めてしまいます。

薬と飲み物の相性(牛乳・乳製品と便秘薬:腸溶性)

本来、腸まで運ばれて溶ける(効果の出る)薬が胃で溶けてしまいます。

お通じのためにと、牛乳やヨーグルトを多く食べる際、注意です。

薬と飲み物の相性(牛乳と骨粗鬆症薬:活性型ビタミンD3)

こちらも、骨粗鬆症患者が、骨を強くしようと、牛乳多く飲む際注意。

副作用にて、高カルシウム血症を発症リスクが高まります。

他の薬やサプリメントとの飲み合わせ

A薬とB薬、合わせて飲むと、効果が強く出すぎたり、弱くなったり副作用がでたりと、薬同士にも相性があります。

ここで注意するべきなのは、ひとつひとつ説明するのではなく、『お薬手帳』をしっかり活用して欲しいということ。他の病院・薬局からも、処方を受けている場合、お薬手帳などで申告していれば、医師・薬剤師から飲み合わせに対して指摘されます。

高齢者の中には、病院・薬局ごとにお薬手帳を分けて利用するかたもいます。それでは手帳を活用した情報共有が図れませんよね。お薬手帳を活用する大事なポイントは、この飲み合わせのためでもあります。

この分野を説明するときにはしっかり触れて行きましょう。

サプリメントは、比較的飲み合わせにも安全と言われていますが、中には薬の効果を変えてしまう成分が入っている場合もあります。

定期的に飲んでいる物があるようであれば、こちらはお薬手帳に載る部分ではないので、直接、医師・薬剤師に相談し、飲み合わせについて確認していくことも大切な点です。

高齢者の薬の管理方法

薬が残ったり、足りなくなったりした経験は多くの方がいるはずです。

  • 飲むことを忘れてしまう。
  • 飲んだことを忘れてしまって、再度飲んでしまう。

高齢者や認知症患者に多くみられる失敗です。

お薬カレンダー・お薬BOXを利用するなどの工夫をつたえたり、『一包化』という薬局側でや『○月○日の朝食後用』などと記載し、その日、飲む分を1つ袋にのまとめてくれるサービスもありますよ。と言った情報提供ですね。

管理方法には、適切に伝えて行くと習慣的にBOXやお薬カレンダーを利用するようになるので、その後要介護状態等になってもお薬管理に悩まされることは減ってきます。

認知症になってからの新しいシステム導入は大変ですからね。

気を付けたい薬の処方箋の有効期間

この話は高齢者の興味も高く、伝えるべき情報。

病院終わったけど、薬局混んでるわね・・・少しお薬残っているし、ランチの予定があるから、後でにしましょ。

ついつい忘れて、5日後・・・この処方箋は使えません。紙くずです。

処方箋の有効期間は、処方された日を含めて『4日間』。

再受診・再処方となると、保険適応できず、原則自己負担(自費)になります。

薬局・病院に相談することで、受診せずとも無料で再処方等の対応してくれる場合もありますが、最近では、厳しくなってきていると話を聞きます。

受診後は、速やかに薬局に向かうように伝えて行きましょう。

薬を無くしてしまったら?

制度上は、一度処方された薬を、無くした場合、保険適用はできません。

また、再処方に伴う、受診等の費用も、保険適応できません。すべて、自費(10割負担)です。

実際には、病院に相談した後、保険適応にて再処方がされているケースが多いです。

だからと言って安心せず、特に高齢者・認知症患者の紛失が増えていますので注意を促しましょう。

お金の絡む情報には、しっかり耳を傾けてくれるので、話がいがあります。

高齢者のお薬について、まとめ

薬によっては、生活・体調管理の命綱となるものもあります。

不調があり、薬の処方を受けたわけですから、正しい飲み方で、十分な効果が得られる服用ができるよう伝えて行きましょう。

高齢の方の薬の管理方法については、地域包括支援センター多く訪れる相談。

生活習慣に合わせて、飲み忘れが無い暮らしがおくれるように、本人・家族・医師・薬局・ケアマネージャーそれぞれが協力して、考えていけるように地域に根付いた取り組みを考えて行けたらと思います。