予防プランの書き方②です。
プラン記載事項の中から、総合的な課題から目標部分までの記載方法を説明します。
アセスメントした情報に、本人・家族の意向、各領域における課題を統合し、総合的な課題を導き出します。
アセスメント領域の書き方を記載した、予防プランの書き方①がまだの方は、こちらの記事からご覧ください。
予防プランの書き方・作り方① アセスメントから領域における課題
総合的な課題
①-3で書き上げた、各領域における課題を集約し、総合的な課題を出します。
すべてを含めて、文字を繋ぐだけでなく、優先順位や、共通点を探し、まとめます。
どの課題にも対応できるような総合課題を作るのではなく、優先順位をつけ、「まず、何に取り組むべきか」を考えます。
ただ、課題を書くだけでなく、課題として挙がった根拠も書きましょう。
課題に対する目標と具体策の提案
ここでは、プラン作成者から本人への提案です。
目標・具体策については、アセスメント結果をもとに、ケアマネージャーが作成した目標・具体策を記載する場所です。
なので、ここには、本人家族の意向が含まれません。ケアマネージャーの思う、目標及び具体策です。
目標の設定については、別の記事でも記載しましたが、評価がしやすく具体的なものが望ましい。
具体策についても、解決のための手段だけでなく、
- 機能低下を予防する視点
- 出来ていることを伸ばし向上させるための視点
など、多角的な策が記載されると良い。
対応する介護保険サービスを書くのではなく、
- 本人が行うこと
- 家族が行うこと
- 地域の力で行うこと
- 介護サービスで行うこと
などと、制度以外の策も挙げられるほうが、本人への意識作りにも役立つ。
目標(例):週1回は、近所のスーパーに買い物に行く。
具体策(例):
- 通所系サービス利用での運動機能向上
- 自宅での体操・運動を1日1回行う
- 家族が付き添い、15分の散歩を一緒に行う。
- 福祉用具貸与(歩行器)
具体策についての意向
ケアマネージャーが作成した具体策について、本人・家族からの意見を記載する。
このスペースに、提案と本人意向の相違を記載。
『体力面で通所は、まだ自信がない。訪問のリハビリを受けていきたい』←これが意向。
合意であった場合『提案通り』と一言記載で済ませているケアプランも良く見かけます。が、
『提案通り』と発言する高齢者に、私は会ったことがないです(笑)
体操を続けてみる。や、リハビリを頑張りたい。など『同意』の元となった発言を記載することが望ましいと思いますよ。
目標
前述の『課題に対する目標と具体策の提案』で提案した目標に変化がなければ、そのまま転記で問題ないかと思います。
提案で掲げた目標に対し、それはできない。こうしていきたい。などの意向が挙がった場合には、見直し設定。
目標をできないことの克服ばかりに向けるのではなく、
「できること」「できそうなこと」から選定し、自信につながる前向きな取り組みとして立てられればと思います。
次で基本は完成
アセスメント情報をもとに、課題の分析から目標まで繋げられましたね?
最期は、サービス内容を考える予防プランの最終段階、支援計画です。
予防プランの前提である、自立支援。『サービスに頼り切らず、出来る部分は自分で。』
予防プランの書き方講座③はこちら
予防プランの書き方・作り方③支援計画編『問題・課題』の見出し方に迷ったら、こちらの記事も参考に