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講座・プレゼンの時間配分と話す速さの目安

地域包括支援センターで働いていると、大勢の人前で話す機会が多々ありますね。

講師を依頼された際、何かのスピーチを依頼された際に、予定された時間内で、依頼された内容を話しきること。みなさんは、できていますか?

実際には、5分程度の一言挨拶ばかりでなく、『60分で介護予防をテーマに講座を開いてください』なんて依頼を受ける機会も多くあるでしょう。

5分程度であれば何となくでも話せますが、60分となってくると、時間配分を考えた構成をしていかないと続きません。

結婚式のおじさんスピーチみたいに、はっきり時間の決まっておらず、時間の読めないものになってしまうかもしれません。

講座の構成を考えるときに、内容ごとの時間配分にも配慮した組み立てが必要です。

話す時間と文字数の目安

一般の方が理解しやすいスピードは、1分間に300文字程度と言われています。

NHKのアナウンサーのルールも1分間に300文字らしいですね。

実際、300文字というとどの程度の発言量になるのか、適当に作ってみました。

みなさんはじめまして
このサイトを運営しております「たろく」と申します。
ご覧いただいたのも何かの縁。
少しでもお役にたてれば幸いです。
さて、すでにプロフィールなんてものをご覧になった方は、おわかりの通り、
私は、日頃ケアマネージャーとして高齢者の介護相談を生業にして生活しています。
激務といわれる介護業界。
日々の業務での疑問や悩みごとの、解決のお手伝いができたらと、これまで仕事をしてきた中でで「あったら良いなと思う情報」をまとめてみました。
ゆっくりのペースにはなりますが、少しでもお役にたてるよう、今後も精進してまいります。

内容はともかく、これで大体300文字です。これを、1分程度で話せるスピードがベストということですね。

文字数だけで見れば300文字ですが、実際にはスピードだけを意識するのではなく『名前』や『?(疑問符)』の後ろには少々『』を持つことも、必要なテクニックかと思いますが、ここでは割愛。

この速さで5分のスピーチとする場合は、

300文字×5分間=1500文字=原稿用紙4枚弱。

学生の頃、原稿用紙4ってかなり面倒なレベルの作文ではなかったでしょうか?

実際は、その作文で原稿を作っても、5分で終わってしまうのです。

そこで変わってくるのは、対象者であったり、話し方。

地域包括が話す場であれば、対象者を高齢者として話すことが多いですよね。聞き取りやすい速さでスムーズに話し続けるのではなく、文章は短く、適度な間も入れながら話すことが重要。

スピーチとは違うわけですから、余談と大事なポイントにメリハリをつけていくことが、大事な部分の印象付けになります。

私たちが対象とする機会の多い高齢者などに対して行う場合には、高齢者などに対して行う場合には、1分間:300より少ない文字数になることが良いです。

練習のポイント
  • アナウンサーの話しているペースをマネしてみる。
  • 普段の自身のスピードを知るために、300文字程度の文章を作って、自分なりのスピードではどれくらいなのかを測定してみる。

講座で原稿の準備は必要?

スピーチや、企業でのプレゼンなどと違い、聞き取りやすい速さだけでなく、分かりやすさや、覚えやすさが重要視されます。

対象についても、高齢者に向けて話す機会が多くあるため、スラスラ読み上げるだけでなく、途中の間や、表情のやり取り文字より絵で伝えるなどの工夫が優先されます。

地域向け講座に対しては、講座原稿を作ることは推奨しません

その場の空気や、相手の表情を見ながら、文章を組み立ててもらいたいためです。話す内容・概要を記したメモ程度の物は、わたしも持参しています。

話に夢中になると、言い忘れたりすることもありますし、講座の流れが逸れてしまうこともありますからね。

ただし、ただただ読み続けることはしていません。時間配分や、話す順序の確認程度として使用しています。



講座構成や資料の組み立て方

時間配分を考えながら組み立てる際に、目安が付けやすいのはパワーポイントの資料です。

講座の際に、スライドを映す・映さないは別として、組み立て・準備としてパワーポイントを活用しましょう。

認知症の勉強会(60分構成)の作り方例。

認知症に関する講座を作ることを例として、作り方を考えてみましょう。

  • STEP.1
    ステップ1
    紙とペンを用意。

    小さなメモ帳ではなく、A41枚程度の大きさ推奨(不要な書類の裏紙可)

  • STEP.2
    ステップ2
     全体テーマを上にどーん。と書く

    例)認知症についての勉強会

  • STEP.3
    ステップ3
     小さいテーマ見出しのみを書き出す

    例)認知症の統計・脳の仕組み・認知症の種類・症状・予防・対応

  • STEP.4
    ステップ4
     時間配分を割り振る

    統計には5分、脳の仕組み10分、症状15分、など

  • STEP.5
    ステップ5
     時間に合わせて、テーマごとの肉付けを行う。

    例)認知症の種類を、4種まとめて紹介するか、種類別に詳細を説明するかなど

  • STEP.6
    ステップ6
     パワーポイントに落とし込む

    この際は、まだ文字だけです。

    資料として作る場合も、演出やイラストは文章完成後に作成。

ざっくり作るとこんな感じです。(若干適当な構成ですが・・・)

スライド・資料配布しない場合は、余白にテーマに沿った内容をただ打ち込むだけで、小テーマごとに分かれた原稿になります。

ただ、ワードなどのワープロソフトを使用して、上から原稿を作っていくよりも、

全体のテーマから、各見出しを作り、中身を肉付けしていく作業。

これを繰り返すと、1連の講座構成・全体の流れが出来上がるんです。流れが出来上がれば、配分時間に合わせて、肉付けするつもりで、原稿を考えるなどしていきます。

では、作った資料・原稿について、ページごとに使用する時間配分です。

1スライドは2~3分のペース

スライドや配布資料で使用する場合、1スライドあたりの時間は、2~3分。

スライドには文字よりも、イラストや図表を掲載し、口頭説明で補足します。

スライド投影する場合は、テーマごとにタイトルページ(「認知症の症状について」と、一言のページ。)のようなものをつけると、わかりやすくなります。

配布資料の場合は、邪魔なので削除。図中心であっても、見出し・要点程度の記載は必要です。要点を記載し、詳細の中身は、口頭で説明していくことが良いでしょう。

資料配布の場合は穴埋め式にするのも、講義中、気が逸れず良いと思いますが、高齢者向け講座には、お勧めしません。

視覚的に、要点が伝わる事と、資料を持ち帰った際に見直すこともできますしね。

全体の講義時間は

スライドが出来上がると、それを1スライド2分~3分で話すつもりで全体像が出来上がります。

もちろん、予定通りに進むことも少ないですが、タイトルページを付けておき、そのページに来た時に、20分がベスト、40分でこの辺と目安確認にもなります。

時間が詰まっている場合は、その後の内容を削るなどで、調整していきます。

この調整が、ワードで作った長い原稿では、効かないので、一連原稿を作ることは推奨しないのです。

まとめ

講座資料をパワーポイントで作る、ワードで作るさまざまかと思いますが、大事なことは、文章をつらつら書き足していくよりも。

  1. テーマを決める
  2. サブテーマ(各見出し)を考える
  3. 見出しに沿った肉付けをする
  4. 時間配分に合わせて修正する

この順番で構成すると、全体の時間から流れは組み立てやすくなります。

そのツールとして、パワーポイントがお勧めですが、

パワーポイントに打ち込む前に、メモ紙に見出し構成程度は、紙に書き出してから入力に入る。といった工程の方が、尚良し!という所です。