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新人ケアマネのケアプラン調整:訪問入浴サービス導入の注意点

訪問入浴は、重度者を担当しない限り、あまり触れることの少ない介護サービスですよね。

サービス調整の機会もなかなか得られないかもしれませんが、そもそもどんなサービスで、どのようなことを行っていくのか、良くわからないと言うケアマネージャーさんも多いと思います。

この記事の対象者
  • 新人ケアマネージャーさん
  • 訪問入浴ってどんな流れで提供するの?って人

簡単に利用流れを説明したうえで、調整の際の注意点に触れていきます。

訪問入浴ってどんなサービス?

サービスの流れ

基本的な職員配置は3名。看護師1名介護スタッフ2名の体制で訪問してくれます。要支援者が利用する際には2名体制になることもありますね。

分解した浴槽を室内に持ち込み、長いホースで車内からお湯を運びます。※駐車場から離れた自宅や、高層階に住んでいる場合は、自宅のお湯を利用する場合があります。

到着後の流れはこのような感じです。

  • STEP.1
    健康チェック
    血圧・脈拍・体温等バイタルチェックから、当日の心身状態を看護師が確認。

    問題が無ければ、準備スタートです。

  • STEP.2
    入浴準備
    浴槽を組み立て、お湯を入れます。

    利用者は介助で脱衣を始めていきます。

  • STEP.3
    入浴
    入浴です。洗身・洗髪も浴槽内でそのまま行います。

    事業所によっては、この間にシーツ交換等を行ってくれることもありますね。

  • STEP.4
    健康チェック
    身体を拭いて着衣。看護師が再度バイタルと不調が無いかの確認。

  • STEP.5
    片付け
    浴槽の洗浄・消毒を行い、片付けに入ります。

    来るときに、車内で沸かしていたお湯は、今回使っているので、利用者宅からお湯を補給し、次のお宅に行く間に沸かしながら向かいます。

所要時間は、45分から~1時間程度となり、内訳はこのような感じです。

  1. 準備(健康チェック・脱衣):15分~20分
  2. 入浴:15分~20分
  3. 片付け(着衣・健康チェック):15分~20分

対象となる利用者

軽度者からでも利用可能なサービスです。

ですが、入浴が行えるサービスは、訪問介護、通所介護でも対応は可能。

自宅の浴室を利用できるADLがあれば、ヘルパーの支援で自宅で、自宅浴槽が、身体状態に見合わなければ、通所サービス利用時に、寝たきり等で外出が行える身体状態でなければ、訪問入浴といった具合です。

必然的に、寝たきりに近い重度者が主に使うサービスとなりますね。

要支援の方であっても、単価としては1回あたり1000単位程度はかかるので、軽度者では利用限度額を圧迫してしまいます。

スポット(単発)利用も可能

毎週の、この曜日、この時間と予定を組み、定期的に利用をされる方もいますが、この日だけ利用したいといった、スポット(単発)利用のケースでも対応可能です。

  • 入浴拒否があってしばらく入れていないが、受診前にはしっかり綺麗にしたい。
  • 普段はデイサービスで入っているのだが、転んでしまってデイに行けず入れていない。

急な体調の変化により、既存のサービスでの対応が出来ない場合や、イベント前に汚れをリセットしたい場合などは単発利用の検討にもなるかと思います。

体調が悪い時は利用が出来ない?

健康チェックは問題なくとも、本人の気分や体調が悪い場合、全身を浸かる入浴以外の選択肢を取ることも可能。

訪問入浴が対応できるのは大きく3点。

  • 全身浴
  • 部分浴(手浴・足浴)
  • 清拭

最初から清拭や部分浴として利用するのであれば通常の訪問介護を利用すれば十分ですが、体調や気分に応じて適宜変更できるのはメリットです。

全身浴よりも、部分浴・清拭については費用が安価になります。

サービス調整の際の注意点

医師への確認

事業所によっては、診断書を取ってもらうところもありますが、確認程度で済むことが多いです。血圧をはじめ、入浴の中止条件を確認しておく必要があります。

感染症がある場合も対応可能です。

デイサービス等の通所施設では入浴対応が難しくなる疥癬などの感染症のケースであっても、訪問入浴は対応できる場合も多くあります。

但し、その日の最後の順番になったり、タオル等を自身で準備する必要などがでてきます。主に皮膚疾患等になるかと思いますが症状の確認などを良く行い、相談してみてください。

場所の確認

利用者の身体的な負担を減らすための訪問入浴ですから、ベッドなどのご本人のいる位置から浴槽までが離れてしまうと負担も増してしまいます。ベッドのすぐそばに浴槽を設置できることが良いと思います。

スペースとしては、タタミ2畳~3畳程度。介助スペースも含めて、ベッドより一回り広い程度の空間が用意できると十分です。

自宅の住環境についても確認が必要。

  • サービスを提供する場所は何階か。
  • 訪問入浴車との距離はどのくらいかなど。

相談をする際の情報として伝える必要が出てきます。

準備品の確認

タオル・シャンプーなどは、事業所側が準備してきているケースがほとんど。

基本的に着替えさえ準備しておけば十分ですが、事業所によってはタオルは利用者側の準備としているところもあります。事業所ごとに異なる点なので、あらかじめ確認しておきましょう。

使い慣れたシャンプー等を希望する場合には、自身の物でも利用できます。

オリジナルの付加サービスの確認

訪問入浴サービスの目的は、入浴を行うことですが、より快適に行えるよう付加サービスを実施している事業所が増えています。

  • 炭酸泉
  • 入浴剤の準備
  • 入浴中のシーツ交換

炭酸泉や入浴剤を気に入り、入浴意欲が増す方もいますので、こういった付加サービスの情報を揃えておくのも良いです。

ついでに髪も切っちゃう

もちろん訪問入浴では、散髪までは行えません。直前に訪問理美容を利用し、切った後流すために訪問入浴を組み合わせることは可能です。それぞれを別々に利用するよりも、切った後、素早く流すことができますね。

訪問入浴のスタッフは、髭剃りもできません。髭剃りは電気シェーバーなら対応可能ですね。

訪問入浴調整の注意点まとめ

訪問入浴を導入する機会は限定されてきますが、身体状態の低下した高齢者の入浴は高齢者自身にも家族にとっても大きな負担と悩みになれます。

身体的な負担を大きく軽減でき、体調管理を行ったうえで入浴できる訪問入浴サービスは、入浴支援に困った時の良き手段の一つとして覚えておくと活用できる場面が来ると思います。

導入した際には、一連の流れを直接見学できると良いのですが、利用者自身も入浴中の様子を見られて嬉しいものではありません。十分に配慮したうえで検討していくことが必要です。