職場を変えたいと悩んでいるなら・・・ 

簡単作成:認定調査票特記事項【第4群】の記入例・文例と記載のポイント

認定調査で、特に頭を悩ませる第4群。この部分にモリモリ記載するような方の調査は、ものすごく疲れますよね。

少しでも、負担が減らせるように参考なればと思います。

状況をただ記載すれば良いだけなので、記載する分にはシンプル。深く考える必要はありません。

記入のポイントとして挙げるとすれば、「ときどきある」と「ある」の頻度の違いに気を付けるだけです。

  • 該当しない程度の頻度での症状
  • 最近、突然見られた症状
  • 項目に該当しないけど、審査会に伝えたい周辺症状

こういった場合であれば、全く触れずに済ませるのではなく、「いつ」「どんな」といった状況の状態を書きならべて、最後に『特記のみ』といった締め方で載せておくと良いと思います。

第4群:精神・行動障害に関連する項目【記入例・文例】

全てにおいて『なし』

  • 特記無し
  • 問題なし
  • 4群に該当する項目なし

何も状況がなければ、この辺の一言を記載しておけば十分です。1群・2群など知違い、『問題のない状況』について詳しく書く必要はありません。

4-1:物を盗られるなどと被害的になる

判断の目安
  • 週1回程度であれば『ある』を選択
  • 少なくとも月1回~週1回未満であれば『ときどきある』を選択

・『人物:〇〇』が、部屋に入ってきてお金(物)を盗られという訴えがある。

・『人物:〇〇』が、部屋の物を壊したという訴えがある。

・近所の人が、庭にゴミを撒くという訴えがある。

・食べ物に毒が入っていると言い、食事を拒むことがある。

・家族が、自分ご飯を出してくれないという訴えがある。

4-2:作話をする

判断の目安
  • 週1回程度であれば『ある』を選択
  • 少なくとも月1回~週1回未満であれば『ときどきある』を選択

・(自身の失敗)を『人物:〇〇』がやったという訴えがある。

・(事実ではない)部屋に虫が湧いている等の訴えがある。

・(事実ではない)人が部屋に入ってくる等の訴えがある。

・(事実ではない)人が、自分をずっと見張っている等の訴えがある。

4-3:泣いたり、笑ったりして感情が不安定になる

判断の目安
  • 週1回程度であれば『ある』を選択
  • 少なくとも月1回~週1回未満であれば『ときどきある』を選択

・突然、状況に合わず怒り出すことがある。

・突然、状況に合わず泣き出すことがある。

・死にたいと泣き出すことがある。

4-4:昼夜の逆転

判断の目安
  • 週1回程度であれば『ある』を選択
  • 少なくとも月1回~週1回未満であれば『ときどきある』を選択

・夜中に探し物をはじめ、朝まで続くことがあり、日中傾眠傾向にある。

・夜になると活動をはじめ、日中は横になっていることが多い。




4-5:しつこく同じ話をする

判断の目安
  • 週1回程度であれば『ある』を選択
  • 少なくとも月1回~週1回未満であれば『ときどきある』を選択

・説明しても忘れてしまい、何度も同じ話をしてくる。

・自分の気になることは何度も確認するが、忘れてしまうため、繰り返し同じ話を行う。

4-6:大声を出す

判断の目安
  • 週1回程度であれば『ある』を選択
  • 少なくとも月1回~週1回未満であれば『ときどきある』を選択

・外出先で、突然歌いだすことがある。

・外出先でも、自身の思い通りにならないと「早くしろ」「汚い」「お腹が空いた」等、大声で騒いでしまう。

・介助をしようとすると、「痛い」「止めろ」など大声を上げる。

4-7:介護に抵抗する

判断の目安
  • 週1回程度であれば『ある』を選択
  • 少なくとも月1回~週1回未満であれば『ときどきある』を選択

・介助をしようとすると手を振り払う。

・介助をしようとすると激しく抵抗する。

・介助をしようとすると、「痛い」「止めろ」などの大声を上げる。

4-8:「家に帰る」等と言って落ち着きがない

判断の目安
  • 週1回程度であれば『ある』を選択
  • 少なくとも月1回~週1回未満であれば『ときどきある』を選択

・「家に帰る」と言って、家の中を歩き回る

・「仕事にいく」と言って、家の中を歩き回る。

・わけもなく、家の中を歩き回ったりしている。

・わけもなく、あちこち荷物を出したりしまったり繰り返す。

4-9:1人で外に出たがり目が離せない

判断の目安
  • 週1回程度であれば『ある』を選択
  • 少なくとも月1回~週1回未満であれば『ときどきある』を選択

・「家に帰る」と言って、外に出ようとする。

・「仕事に行く」と言って、外に出ようとする。

・「場所:〇〇」に行く、と言って外に出ようとする。

・目を離すと「場所:〇〇」に行ってしまい帰ってこれなくなる。

4-10:いろいろなものを集めたり無断でもってくる

判断の目安
  • 週1回程度であれば『ある』を選択
  • 少なくとも月1回~週1回未満であれば『ときどきある』を選択

・自宅内の「品目:〇〇」を集めて自分の部屋に持ってきてしまう。

・施設内の「品目:〇〇」を集めて自分の部屋に持ってきてしまう。

・近所の家の「品目:〇〇」を集めて家に持ってきて帰ってしまう。

・ゴミ捨て場から「品目:〇〇」を集めて家に持って帰ってきてしまう。




4-11:物を壊したり、衣類を破いたりする

判断の目安
  • 週1回程度であれば『ある』を選択
  • 少なくとも月1回~週1回未満であれば『ときどきある』を選択

・周囲に物を投げつけ壊すことがある。

・周囲に物を投げつけ壊すことがあり、部屋に置くものは最低限にしている。

・衣類を破ることがある。

・履いているオムツを破ることがある。

4-12:ひどい物忘れ

判断の目安
  • 週1回程度であれば『ある』を選択
  • 少なくとも月1回~週1回未満であれば『ときどきある』を選択

・過去1ヶ月に1回コンロに火をつけたままにして鍋を焦がしてしまった。現在はコンロを控え電子レンジを使用している。

・食後に「ご飯はまだか?」と聞くことがある。

・家族の予定や来客の予定などを伝えても覚えていないため、何度も伝える必要がある。

・デイサービスや訪問介護の予定などを覚えておらず、訪問や送迎時に準備が出来ていない。

・大切な物をしまった場所を覚えていない。

・火の消し忘れで鍋を焦がしてしまうことがある。

・家族の予定や来客の予定を伝えるが、覚えておらず、何度も説明し直している。

4-13:意味もなく独り言や独り笑いをする

判断の目安
  • 週1回程度であれば『ある』を選択
  • 少なくとも月1回~週1回未満であれば『ときどきある』を選択

・昼夜問わず部屋で一人でブツブツ話している声が聞こえることがある。

・1人で突然笑いだすことがある。

・外出先で突然歌いだすことがある。

4-14:自分勝手に行動する

判断の目安
  • 週1回程度であれば『ある』を選択
  • 少なくとも月1回~週1回未満であれば『ときどきある』を選択

・家族の指示を聞かず、外に出ようとしてしまう。

・デイサービス利用中、勝手に家に帰ろうとしてしまう。

4-15:話がまとまらず、会話にならない

判断の目安
  • 週1回程度であれば『ある』を選択
  • 少なくとも月1回~週1回未満であれば『ときどきある』を選択

・調査をしていても、話題がコロコロ変わってしまい収拾がつかない。

・質問に対して、適当な答えが出ず、話題が変わってしまう。




調査票全般における記載のポイント

『①できる』等も特記を書く

必須と言うよりは、なるべくと言う程度。

特に、1群・2群においては『できる』等の場合であっても、どのように行っているのかを記載することが望ましいと思います。

  • スムーズにできる
  • ゆっくり時間をかけてできる

この辺りでも審査会の印象は変わってきますからね。

似たような項目で、まとめられるものは1つに

第1群・第2群の項目によっては、似たような動作を示す項目が並んでいますよね。

例)『1-3:寝返り・1-4:起き上がり』や『2-3:えん下、2-4:食事摂取』

聞かれている質問は、まったく違うものでも、動作・状況として同様のものは、ひとまとめで書いてしまいましょう。

(誤)(1-3)ベッド柵に掴まり、自身で行う。(1-4)ベッド柵に掴まり、自身で行う
(正)(1-3)(1-4)ベッド柵に掴まり、自身で行う。

別々に書いても、もちろん良いのでしょうが、作成する方も楽ですし、調査票の記載量も減らすことができます。

固有名詞・商品名を控える

特記事項内に記載しがちな物としては

ポリデント 入れ歯洗浄剤
セブンイレブン コンビニ
生協 宅配
〇〇病院 かかりつけ医、近医、病院

地区名

家族の居住地や通院先の病院などを記載する際にやってしまいがち。

(誤)さいたま市に住む長女が、週末に訪れて支援している。
(正)近隣市に住む長女が、週末に訪れて支援している。

特記事項だけでなく、概況調査の部分にも注意です。

(誤)秋田県から転居して間もなく、近所に友人もいないため閉じこもりになっている。
(正)他県から転居して間もなく、近所に友人もいないため閉じこもりになっている。

市内・近隣市・他県などの表記を心掛けましょう。

最後に

会ったこともない、審査会出席者に対し、ご本人の状況を伝えるためには、状況を適切に表現する文章力が必要。

この記入例を参考にする場合であっても、当日の状況を加筆しながら特記事項は作成貰えたらと思います。言葉が足りずに、正しい等級に繋がらないという事が無いように。

認定調査:特記事項の記入例