エンディングノートとは、終活ノートとも呼ばれています。
『終活』・『生前整理』という意識も広まり、元気なうちにできることから始めていこうとエンディングノート作成に取り組む方も増えています。
自身の死後、葬儀の方法や友人などへの連絡と言った希望を叶えるため、家族の事務手続き・資産整理をスムーズに行えるためのツールの一つとなるものです。
注意すべきは、
エンディングノートは、遺言書ではない。ということ。
そのため、記載した内容に法的効力もありません。
自身の希望を叶えてもらうため、残された家族が手続き等に頭を抱えないようにするためそんなために残す、伝言ノートの一種です。
書き方からその内容について、まとめてみました。
目次(もくじ)
エンディングノートの書き出す時期
エンディングノートは、いつから書いていくものなのでしょうか?
葬儀の方法であったり、亡くなった後の事務手続き等を記載するものなので、病気などにより余命の宣告をされた時、高齢により死期が近づいたと感じた時、そんなイメージが強く残りますが、
エンディングノートの存在を知ったとき。
が、書き始めのチャンスだと思います。
寿命は、誰にもわかりません。
そしてエンディングノートは、一度に書ききるものでもありません。
思い立った時から、少しずつ自身を振り返りながら書きまとめていくことが良いでしょう。
もちろん振り返りながら書いていくものですが、書ききらず、それっきり。見直そうと思ってとりあえず書いたけど、そのまま手を付けていないなんて声もあります。
書き出すきっかけと同時に、振り返るきっかけも考えましょう。
おすすめなのは、誕生日や何かの記念日に振り返る。ということ。
一年に一回。自身の今までと、これからを振り返りの機会にしてみるのも良いと思います。
エンディングノートに書くべき内容
エンディングノート作成のポイントは
- 一度に書ききらなくても良い。
- 後から、書き直しても良い。
- 情報として残すものについてはわかりやすく。
書き出すときりがないですし、市販されているエンディングノートは数十ページにわたるものも多くあります。
ここでは最低限考えておくべき内容についてまとめてみました。
自分のこと
本籍地
大事な情報ですが、引っ越しなどを多くしていると、実際の本籍地がどこにあるのか家族も把握できていないことが多くあります。
余命宣告時の医療処置
延命治療の希望や、どのような医療を受けたいか、どのように最期を迎えたいのかなどを記載します
葬式のこと
葬儀内容も、今はさまざまです。
どのような葬式を行ってもらいたいかの希望や、葬儀に呼びたい人たちの連絡先、お墓をどのようにして欲しいかといった希望についてです。
資産について
契約のこと
どのような保険を契約しているかや、クレジットカードの契約について
資産のこと
預貯金・株・不動産・ゴルフ権
目に見えない資産が、どこにどんなものがあるのかを記載します。
借金
どこから、いくら借りているか。
借金は借りているイメージがもちろんですが、『誰に、いくら貸している』といったプラスの借金についても記載しておくことが必要です。
遺言について
エンディングノートは、遺言とは違います。法的効力もありません。
遺言書を作成し、遺産の分配を考えたい場合は、
遺言を記載したものが有るのか無いのか。あるようであれば、その遺言の保管場所。などを記載しましょう。
おすすめエンディングノート
このように、ざっと必要な内容を書いただけでも、かなりの量。これを、自身で考えて記載していくのも大変です。
最近は、『終活』という言葉が浸透してきたこともあり、書店に『エンディングノートコーナー』なども設けられるようになってきています。
まずは1冊、市販されているものを購入されて、その本のフローチャートに従って記載していくことが、途中で飽きずに書くことができるポイントかもしれません。
そのおすすめが、こちら。
コクヨ
エンディングノート『もしもの時に役立つノート』
ダントツで分かりやすいエンディングノートだと思います。
ページ数は60ページ程。各項目ごとに、記載内容がまとめられており、本に従って埋めていくだけで、十分なエンディングノートが仕上がります。
何をどんな風に書いていったら良いのかといったイメージが浮かびにくい方には、この1冊を購入するだけで充分です。
冊子が、本でなく、文具ノートのような形状になっていることもオススメポイント。
ハードカバーで覆われた、書籍タイプのエンディングノートも出回っています。
ですが、そういったエンディングノートはハードカバーなので高級感がありますが、なんせ書きにくい。
コクヨのエンディングノートは、書きやすさもポイント。
無料エンディングノート
『よりそうお葬式』の資料請求を行うと、葬儀内容の資料と合わせて、エンディングノートがついてきます。(資料をメールでなく、郵送で依頼した場合)
いきなり購入するほどでもないけど、エンディングノートがどんなものか見てみたい方にはおすすめ。
今後の葬儀内容を考える際にも、どんな葬儀が、いくらくらい掛かるのか目安もわかりますので、自身の葬儀を考える際にも参考になります。
葬儀資料も合わせて欲しい方は『よりそうお葬式』で検索。
普通のノート
エンディングノートに決められた書式があるわけではないですから、上記で挙げた項目をポイントごとに記載するだけでも、最低限のエンディングノートはできあがります。
エンディングノートの完成を目指すのではなく、まず振り返り考えてみるためには、普通のノートに書き出してみるのも良いと思います。
エンディングノートは、自分史にも
必要最小限の情報提供を目的としたエンディングノートであれば、一般のノートでも良いと思います。
ただし、エンディングノートを作成することで、自身の人生を振り返るきっかけとなり、振り返りながら、今自分がやり残したこと・挑戦してみたいことを思い返すきっかけにもなります。
購入されるエンディングノートはページ数も多く書き出す項目も多いですが、
少しずつ人生を振り返り、徐々に完成に向けて考えを深めていくためには、事務的な連絡事項をあっさり記入してしまうものよりも、ご本人のためにもなると思いますよ。