これまでに出会ってきたケアマネージャーの方々から聞いた、ケアマネージャーになって感じた『思っていた仕事と違う』『失敗した~っ』という話をまとめてみました。
ケアマネージャーになった後悔なんて話ですが、皆さん今でもケアマネージャーとして働いているので、そうは言ってもやりがいのあるお仕事なんだと思います。
新たにケアマネージャーになろうと思っている方、介護支援専門員の資格は取れたけど、就職先どうしようと思っている方々は参考にしてみてください。
ケアマネージャーって事務職じゃないの?
長く特養などの介護現場で働いていた方、事務室でパソコンと睨めっこで過ごしているケアマネージャーを見ていた方は、『ケアマネージャー=事務職』と思っている方が多くいます。
ケアマネージャーの一般的な働き先は大きく2つ。
- 居宅ケアマネ
- 施設ケアマネ
施設ケアマネは、比較的施設内・事務所内で過ごす場面が多くありますが、居宅ケアマネは、担当した方の自宅に訪問して相談を受けます。
居宅ケアマネは、事務所の中だけで1日を終えることはほとんどありません。
件数が増えてくると、1日複数のお宅に訪問します。自転車での訪問が主としている事務所であれば、夏場の訪問暑く、冬場の訪問は寒く、結構大変です。
担当者が入院すれば、病院へ。デイサービスなどの事業所に利用中の様子を見に行くこともあります。基本は事務職であっても、外に出ることは多い仕事ですね。
先輩がいない
入職の際に『施設ケアマネ』を選択した方に多い失敗事案ですね。
事業所の規模にも影響しますが、施設の入居人数によっては配置1人という場面もあります。入職後に、前任の引継ぎを受けた後は、施設内のケアマネージャー業務を1人でこなす必要があるかもしれません。
新人ケアマネージャーが、早々に自立しないといけないという壁にぶち当たりますね。相談できるスタッフは周囲にいても、『施設ケアマネ』としての先輩がいない環境では大変だと思います。
デイサービスなどの介護事業所に付属している小規模の居宅介護支援事業所では、同様のことが言えます。ケアマネージャーを1人して置いていない所では、その方の退職と同時に入れ替わりなんてことも考えられます。
故意なのか間違えたのか、引き継ぎなのに、『増員』として求人をだす施設もあるので注意。
介護の知識だけじゃ足りない
試験勉強を経て合格し、長い研修を受けようやく手に入れた『介護支援専門員』ですが、実務として働く際には、介護保険制度以外の分野の知識も必要になります。
- 自治体の行う高齢者向け事業
- 医療保険分野の制度
- 障害者分野の制度
- 生活保護制度
- 成年後見制度
こういった部分が、高齢者支援を行う上で、介護保険制度に合わせて必要となってくる部分です。
もちろん、それぞれを事前に一つ一つ覚える必要はありません。業務を行いながら触れる場面が来た時に関連制度を覚えていけば良いです。
ですが、働き始めても新しい制度への関心は常に持ち続け知識を増やして行く必要があります。
『介護支援専門員』に慣れたからといって、ケアマネージャーとして十分というよりは、資格取得がスタートラインということですね。
ケアマネージャーの責任に潰されそう
『居宅ケアマネ』になった方が、遅かれ早かれぶつかる壁ですね。
ケアマネージャーの主たる仕事は、担当した高齢者の介護サービス調整です。対象者の生活状況・身体状況を把握し、必要な介護サービスが利用できるよう手配していくことですが、これが単純ではありません。
身寄りがない独り暮らしの方や認知症の進行した方など、介護サービス部分だけでなく、生活面へのサポートも求められてしまう場合があります。
生活上のトラブル発見の多くは、ヘルパーやデイサービス事業所など介護サービスを利用しているなどにわかります。その際、介護サービス調整の窓口であるケアマネージャーの下に『こんな状況でした、何とかしてください。』などと報告が来ます。
家族がいれば、そこに繋いで対応を依頼すれば良いのですが、身寄りのない方の場合は、ケアマネージャーがやらざるをえない場面もでてきてしまうのです。
介護以外の慣れない分野での相談にも対応する必要がでることもあり、ケアマネージャーの業務範囲の中でどこまで手を出すべきか、どこまでその方の生活を背負う必要があるのかに悩む場面が出てくると思います。
悩んだときはコチラの記事も。
ケアマネージャー業務は責任重大?プレッシャーに潰れないために職場を見直すのもひとつ
ケアマネージャーそのものに良い印象を持っているのなら、失敗の原因は所属する事業所にあるかもしれません。
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