適当に仕上げて、正しい本人像が審査会に伝わらないのも問題ですが、直接のケアマネジメント業務ではない以上、調査票作成に長時間かけすぎて、本来の業務に支障が出てしまうのは筋違い。
わかりやすい言い回しや、評価のポイントをしっかり抑えて、適切な調査票をサクッと仕上げてしまいましょう。
自治体により特記事項の入力シートはさまざまですが、記載内容は大きく変わらないはずです。記載方法や判断基準に特別指示が出ている場合には、自治体の方針に合わせて作成してください。
特記事項の記入例・文例
下記より、各項目の文例へ移動してください。
概況調査 | 概況調査の記入例、文例 |
第1群 | 身体機能・起居動作の記入例、文例 |
第2群 | 生活機能の記入例、文例 |
第3群 | 認知機能の記入例、文例 |
第4群 | 精神・行動障害の記入例、文例 |
第5群 | 社会生活への適応の記入例、文例 |
調査票全般における記載のポイント
『①できる』等も特記を書く
必須と言うよりは、なるべくと言う程度。
特に、1群・2群においては『できる』等の場合であっても、どのように行っているのかを記載することが望ましいと思います。
- スムーズにできる
- ゆっくり時間をかけてできる
この辺りでも審査会の印象は変わってきますからね。
似たような項目で、まとめられるものは1つに
第1群・第2群の項目によっては、似たような動作を示す項目が並んでいますよね。
例)『1-3:寝返り・1-4:起き上がり』『2-3:えん下、2-4:食事摂取』
聞かれている質問は、まったく違うものでも、動作・状況として同様のものは、ひとまとめで書いてしまいましょう。
(誤)(1-3)ベッド柵に掴まり、自身で行う。(1-4)ベッド柵に掴まり、自身で行う |
(正)(1-3)(1-4)ベッド柵に掴まり、自身で行う。 |
別々に書いても、もちろん良いのでしょうが、作成する方も楽ですし、調査票の記載量も減らすことができます。
固有名詞・商品名を控える
特記事項内に記載しがちな物としては
誤 | 正 |
ポリデント | 入れ歯洗浄剤 |
セブンイレブン | コンビニ |
生協 | 宅配 |
〇〇病院 | 近医、かかりつけ医 |
地区名
家族の居住地や通院先の病院などを記載する際にやってしまいがち。
(誤)さいたま市に住む長女が、週末に訪れて支援している。 |
(正)近隣市に住む長女が、週末に訪れて支援している。 |
特記事項だけでなく、概況調査の部分にも注意です。
(誤)秋田県から転居して間もなく、近所に友人もいないため閉じこもりになっている。 |
(正)他県から転居して間もなく、近所に友人もいないため閉じこもりになっている。 |
市内・近隣市・他県などの表記を心掛けましょう。
最後に
会ったこともない、審査会出席者に対し、ご本人の状況を伝えるためには、
言葉が足りずに、正しい等級に繋がらないという事が無いように。