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消費者被害・詐欺被害に関する予防講座のテーマと構成

消費生活センターなどと同様に、高齢者の詐欺被害防止に向けての啓蒙活動に取り組む地域包括支援センター。

地域の集会やサロン活動などで、社会福祉士が活躍できる5分程度のちょっとした予防講座。これまでにまとめた消費者被害防止についての記事から、講話の構成や進行方法についてまとめました。

被害防止講話の構成

内容的に堅い話になるので、『被害防止について講義をして欲しい』などと、専門的な依頼が来た時以外は、あまり長い時間にならないよう、簡単に済ませるのがよいと思います。

時間としては、5分~10分。簡単にです。

ただただ、詐欺被害の内容や注意点を伝えるような棒読み講座にならないよう、笑いを交えながら、どんな手法で悪徳業者が迫ってくるのか。どんな部分に注意をするべきかを伝えられるように考えましょう。

寸劇にすると、話が大きくなってしまうので、一人2役。

被害者側の高齢者と、詐欺まがいの悪徳業者役を一人で行います。

どんな、手口かを簡単に伝えたうえで、被害防ぐための注意点を伝えます。

  • STEP.1
    前振り
    私が話すときには、『オレオレ詐欺』の話をします。

    『オレオレ詐欺』の被害防止がテレビや市の防災無線などで盛んに言われていますので、みなさんは、もう騙されることはありませんね?なんて聞くと、『私は騙されないわよ』なんて話を周りとはじめます。

    そこで、そういった『オレオレ詐欺』の予防が広まったので、こんな詐欺(手口)も今は流行っていますよ?なんて話をします。

  • STEP.2
    メインの話
    テーマに合わせた、手口場面を実演(1人2役)します。
  • STEP.3
    ターゲットは・・・
    1. ターゲットになるのは高齢者であること。
    2. 一人暮らしや高齢者夫婦のみの世帯お話が好きな方
    3. 無料(タダ)に弱い方

    この3点で、サロン活動の参加者は大体当てはまります。

  • STEP.4
    防止するために
    被害にあわない注意点

    下記に記載している3点を伝えます。

  • STEP.5
    最後に
    病気になるとお金もかかるし、施設なんて入る時には沢山お金が必要です。

    あるお金を守るためにも、しっかりとお金を守りましょうね~

    なんて〆ます。

講話の中で、伝える大事なこと

笑いを交えても、笑っていて、記憶に残ってもらわなければ意味がありません。

  • 話を聞かない。
  • 無料(タダ)に釣られない。
  • その場で決めない。

話を聞いてもらうことが、悪徳業者の一つ目の課題です。

話をし始めたら、業者の思う壺。まずは、『不要な話は聞かない!』が大事です。

そして、『無料だから・・・』に釣られないこと。

無料を餌に吊り上げようとする悪徳業者。無料だからと、無料の部分だけで引き下がろうと思っても相手は、交渉であったり、強引な勧誘で迫ってきます。

対応に困って、力負けしてしまう前に、『無料だから』と軽い気持ちで、依頼することは控えるように伝えます。

最終的な決定を急がせ、その場で契約・依頼までこぎつける様に悪徳業者は迫ってきます。

その場で決定せず、家族に相談するなり、別業者の相見積もりを取るなり、考える時間を取るように心がけることを伝えてください。

この3点を刷り込むことができれば、今回の詐欺被害の防止講話は成功です。

消費者被害に関する予防講座のテーマ

点検商法と呼ばれる、訪問型の押し売り契約について

【消費者被害講座】台風・地震、天災後に増える点検商法に関する講座構成

親切な不用品買い取りを装った、貴金属の買い取り被害

『高齢者が狙われる、悪質な不用品訪問買取りにご注意!』の話

災害時に発生する募金を装った義援金詐欺について

地震・災害後に増える『義援金詐欺』に関する予防講座

架空請求ハガキによる、振り込め詐欺の予防について

『架空請求』裁判所をかたる請求に注意。地域包括の消費者被害防止講座に。

身に覚えのない商品が届く、送り付け商法の対策について

【消費者被害】送りつけ商法の対策:令和3年7月6日より即処分が可能に

最後に

頭にざっくりと、流れを入れておくと、あいさつだけのつもりが、『ちょっとお話してください。』なんて言われた時、とっさの講話として使えます。

特に社会福祉士として、配属になっている方。

実際の相談割合はわかりませんが、権利擁護を専門分野として配属になっているはずです。

最近の、詐欺事例などは、頭に入れて置き、即興での講話が開けるよう準備ができたら良いと思います。